2020.10.20

コロナ時代の妊活と働き方について考える

新型コロナウイルスの影響を受けて日本全体ではリモートワークが推奨され、緊急事態宣言解除後もその取り組みを続けています。

2020年度だけでなく、長期的にリモートワークをメインに運用を進めることを決めた企業も少なくないようです。

しかし、一般的にこのような手厚い待遇が望めるのは大企業に絞られることが多く、中小企業または仕事の特性上リモートワークが不可能な職業の方は、通勤を余儀なくされていると思います。

新型コロナウイルスとの戦いが長期戦であると見据えられてきた今、妊娠を希望している女性たちはどのように過ごし、働けば良いのでしょうか?

この記事では、コロナ時代の妊活と働き方について紹介します。

新型コロナウイルスが妊活に及ぼした影響 

新型コロナウイルスの世界的な流行は、誰もが予想できていないことでした。

2020年に妊活を続ける予定だった夫婦は、引き続き妊活を続けるか・休止するか・諦めるかの選択肢から、自分たちの答えを見つけなくてはいけなかったと思います。

ここからは、妊活を続けるという決断をした方々が受けた、新型コロナウイルスの影響をまとめました。

リモートワークによって通院しやすい環境ができた

新型コロナウイルスの影響は悪いものばかりではなく、世の中にリモートワークが定着したことにより、不妊治療のクリニックに通いやすくなったという意見もあります。

不妊治療は女性の排卵のタイミングによって、病院に行かなくてはいけない日程が変わってしまいます。これまでは排卵が予定通りでなかった場合には急な通院が必要になり、仕事の調整がつけにくいというデメリットがあったのです。

リモートワークであれば自分でスケジュールを調整しやすいため、通院のハードルが低くなります。

そのため、不妊治療のための退職者が減るのではないか、という期待も生まれているようです。

リモートワークのおかげで規則正しい生活が送れるようになった

リモートワーク・外出自粛が続いている今、多くの方は外食の回数が減り、家にいる時間が増えました。

不要な飲み会や付き合いがなくなり、健康的な生活が送れるようになったと感じている方もいるようです。

運動不足にならないよう自宅でできるヨガやストレッチを取り入れ、自分の健康と向き合う生活を続ければ、妊娠しやすい体がつくれるでしょう。

会社がリモートワークにならなかった

業種や会社の方針によって、リモートワークができていない方も多いです。

妊活中はいつ妊娠してもおかしくない状態であるため、本来可能な限り新型コロナウイルスの感染リスクを避けるべきなのですが、通勤ラッシュの中毎日会社に向かうような状態では、リスクを回避しようがありません。

ここからは妊活を続けると決めたけれど、リモートワークができていないという方のために、今できることを紹介しましょう。

リモートワークを会社に相談してみる

業務内容的にはリモートワークが可能なのに、会社が対応していないという場合も多いと思います。

そのような時には自分が妊活中・不妊治療中であることを伝え、リモートワークの希望をするか、ラッシュの時間を避けられる時間帯に通勤できる時差出勤などができないか交渉してみましょう。

妊娠前の女性を守る法律は残念ながら現段階は用意されていないのですが、会社としても前例のないことに対応をしている状態です。

相談することで、臨機応変に対応してもらえる可能性もあります。

休職も考える

「不妊治療休暇」などの有給の制度があれば一番良いですが、そのような制度を現段階で設けてくれている会社はまだまだ少ないです。

感染が不安・治療は続けたい・年齢的な余裕もないというのであれば、有給にこだわらず、一旦休暇をもらい妊活や不妊治療に専念するという考え方もあります。

無給であっても休職という手段を選ばせてもらえれば、産後に戻れる会社があるため退職よりもずっと経済的な負担は軽くなります。

勇気の必要な決断ではありますが、人生の中で優先順位をはっきりとつけ、夫婦で何を一番に考えるべきかを決めてみましょう。

まとめ:コロナ時代の妊活と働き方について考える

三密を避けながら仕事をするというのは、非常に難しいことだと多くの人が痛感していると思います。

それでも新型コロナウイルスとは、長期的な戦いが始まったばかりである可能性を考え、コロナが終わるまで妊活を待つという結論は現実的ではなくなってきてしまったのではないでしょうか。

妊活・仕事・感染予防をしなくてはいけない状態で、一番優先すべきことは何かをよく考えて行動するようにしましょう。

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