現代では結婚のスタイルも多様化し、あえて入籍しないという選択をするカップルもいます。
そして多くの事実婚カップルが増えましたが、中には入籍をしないまま子供がほしいと思うカップルもいるでしょう。
しかし事実婚カップルが不妊治療を望んだ場合、不妊治療を受けることに支障はないのでしょうか?この記事では、不妊治療と未婚のカップルをテーマにお届けしていきます。
未婚のカップルは不妊治療が可能かどうか
結論から言えば、多くの病院で未婚のカップルでも不妊治療を受けることが可能です。しかし、全ての病院で不婚のカップルの不妊治療を受け入れているわけではありませんので、必ず確認が必要です。
全ての病院で未婚のカップルの不妊治療が可能ではない理由
「子供がほしい気持ちに婚姻の事実は関係ないはず」と思う方もいるでしょう。
しかし、残念ながら未婚のカップルは法律上の夫婦ではない以上、入籍の事実があるカップルに比べて関係性が安定しているとは言い難いですよね。
その理由についてはそれぞれの病院の方針によって変わりますが
- 出産後の子供の法的地位
- 未婚のカップルでも他の相手と婚姻している恐れがある
などの理由が、その例に挙げられます。
特別な書類や確認が用意されている可能性がある
未婚のカップルでも不妊治療が可能な病院では、何らかの確認や追加の書類を用意する必要がある場合が多いようです。
【未婚のカップルが不妊治療を受けるための確認事項例】 |
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・事実婚の期間 |
・同居の確認 |
・他の相手と婚姻関係がないか |
【未婚のカップルが不妊治療を受けるための書類例】 |
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・戸籍謄本 |
・住民票 |
・事実婚に関する誓約書 |
・出生児養育に関する誓約書 |
これらの確認や書類は法律で定められているようなものではありませんので、病院や治療内容によって求められることが変わります。そのため事実婚の期間確認がない場合もありますし、未婚のカップルが同居していなくても、治療を受けられる病院も珍しくありません。
ただし他の相手と婚姻関係がないかどうかは、ほとんどの病院で口頭か戸籍謄本での確認があるでしょう。
未婚女性の卵子凍結について
今では未婚のカップルが不妊治療をすることとは別に、未婚女性が不妊治療の一つである卵子凍結を希望することが増えています。
卵子の老化は止められない
女性の卵子は生まれる前から体内に備わっているものであり、女性とともに年齢を重ねてしまいます。そのため女性が妊娠できる確率は20代から下がり始め30代半ばになると、さらに急激な速度で妊娠できる確率が下がっていくのです。
しかし、現代は20代のうちに結婚・出産ができる環境が整えられないことが多いのも事実でしょう。女性の晩婚化は年々進み、子供がほしいと思った時には卵子が老化し、妊娠率が低くなってしまっているのです。不妊治療を受けるカップルや夫婦が増え続けているのには、このような理由があります。
妊娠しやすい年齢で卵子を保管しておく
自分のキャリアを築きながらも将来子供がほしいと考えている女性にとって、卵子の凍結は良い案であると言えます。卵子凍結は10年以上前から活用されていた技術であり、確立された治療法です。
これからの女性のライフスタイルを考えると、妊娠しやすい年齢のうちに卵子を保管すれば、妊娠するために何かを諦める、焦って物事を進めるようなことを避けられる可能性が高くなります。
まとめ:未婚のカップルが行う不妊治療について~事実婚でも不妊治療は可能なのか?~
不妊治療は婚姻の事実がなくては受けられないものではなく、未婚のカップルでも可能であることをお伝えしました。婚姻の事実がある夫婦に比べ、事実確認や確認書類が追加されることが多いため、その事実を理解しておきましょう。
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