新型コロナウイルスの影響を受け、多くの人は不要不急の外出を控えるようになりました。
テレビなどでも「不要不急の外出を避けてください」という言葉を連日のように耳にするようになり、「妊活は不要不急であるのか?自粛すべきなのか?」と子供がほしい多くの夫婦を悩ませている状態です。
そこでこの記事では、新型コロナウイルスと妊活の考え方についてご紹介します。
新型コロナウイルスと妊娠・妊活
私たち人間は、今までもインフルエンザなどの感染症と共存してきました。
「インフルエンザの時期だから妊活を休止しよう」「インフルエンザの時期に妊娠期間が当てはまらないように計算して妊娠しよう」など、現実的ではない話を聞いたことはありませんよね。
それではなぜ新型コロナウイルスに関しては、多くの人がここまで妊娠・妊活中の感染を恐れているのでしょうか?
新型コロナウイルスは未知のウイルスである
これだけ世界的な大流行をもたらしてしまった新型コロナウイルスですが、名前の通り新しいウイルスであるため、多くの情報が不足してしまっています。
- 治療薬が確立していない
- ワクチンが存在していないことと同様に、どのような人が疾患しやすく重症化しやすいのか
- その症状は何なのか
- 後遺症はあるのか
- 抗体はできるのか
- 合併症はあるのか
などが分かっていないこと自体が大きな恐怖でもあるのです。
世界的に見れば、妊婦の感染も確認されているのですが、その他の病気に比べると圧倒的に情報が不足しており、妊娠中は重症化しやすいのか?胎児への影響はあるのか?などの一番重要な答えが出ていません。
感染予防の観点から今までとは違った妊娠期間になる
また、新型コロナウイルスに感染しなかったとしても、現段階では多くの場所で今までとは違った感染症対策が用意されています。
そのため妊婦健診に支障が出たり、家族の面会や立ち会い出産にも制限がかかることもあるでしょう。
もし出産時に自分が新型コロナウイルスに感染してしまっていたら、赤ちゃんと数週間は対面できなくなりますし、分娩先も希望の病院では対応できない可能性が高くなります。
このように、今までの妊娠・出産では考えられなかったような事態を想定しておかなくてはいけません。
妊活は自粛するべきなのかどうか
新型コロナウイルスが与えた多くの不安要素をお伝えいたしましたが、結論として妊活は不要不急のことで自粛すべき事項なのでしょうか?
ここからは、新型コロナウイルス流行中の妊活の考え方についてまとめていきます。
子供を授かりたい気持ちは不要不急ではない
妊活を休止するべきかどうかは、結局のところ個人が判断する問題です。
世間が「不要不急のことは避けるように」と言っているからといって、妊活を不要不急と位置付ける必要はないのです。
子供がほしいという気持ちは決して不要不急であるとは言えません。
特に年齢的に余裕のない夫婦にとっては、非常に優先事項の高い問題になるでしょう。
ただし不妊治療クリニックによっては、新規患者の受け付けを中止・制限しているところもあるようです。ですので、新規の不妊治療のためのクリニック探しは、今まで以上に難航してしまう可能性を理解する必要があります。
不安な気持ちがストレスと感じるのなら妊活を休止する
どんなに子供を望んでいたとしても、今までのような気持ちでは妊活に取り組めない方もいます。
万が一妊娠中に新型コロナウイルスに感染してしまった場合を想像してストレスを抱えてしまうと思うなら、一度妊活を休止して自粛期間が開けるのを待つという選択肢もあるでしょう。
まとめ:外出自粛中の妊活は不要不急?コロナと妊活の考え方について
今回は、新型コロナウイルス流行中の妊活をどう考えるべきかを解説してきました。休止・継続どちらの選択をするとしても、夫婦でしっかりと話し合い、お互いが納得できる答えを出せると良いですね。