子宮を冷やさないようにするために、子宮辺りにカイロを貼っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、その行為が逆に体を冷やしてしまっている場合があります。
今回は、「妊活中のカイロについて」と「カイロの効果的な使い方」について解説していきます。
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子宮に関して勘違いしがちなこと
子宮に関して勘違いしがちなことは、
- 子宮は温めれば温めるだけよい
- 子宮の辺りにカイロを貼ると良い
上記が挙げられます。
まずは、これらのことについて見ていきましょう。
子宮を温めても生殖機能は向上しない
「子宮を温めると妊娠しやすくなる」と思っている人は多いのではないでしょうか。実は、子宮近辺だけを温めたところで、身体全体の血流促進には効果がないのです。
子宮だけ温めていると、「逆に身体を冷やしてしまう」というリバウンドが起きてしまう可能性もあります。
ただし、下腹部や足首のあたりがもともと冷えている方は、生理痛などが酷く、子宮や卵巣が良い状態ではない可能性があります。
その場合はカイロなどを使って、これらの部位を普段から温めるようにしましょう。
子宮の辺りにカイロを貼っても意味がない
妊活中には常々、「カラダを冷やしてはいけない」と言われていますが、先述したように子宮を温めるために子宮の辺りにカイロを貼ることは、意味がなく、ポイントとしては、子宮ではなくカラダ全体を温めることが大切です。
冷え性と自覚している人でも、「子宮が冷えている」という現象はなかなかありません。人間の体は、平熱が35度台の人でも深部体温は37度もあるようにできているからです。
妊活中は正しくカイロを使用しよう
ここまで読むと、「カイロは意味がないの?」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。
冷えは足先などの末端からやってくるため、防寒として使用するとよいでしょう。ただし、年がら年中カイロを貼っているなど過剰な使用はやめることです。
わたしたちは自分で熱を体内で作ることができるので、毎日のように身体のどこかしらをカイロで温めていると、自分で発熱しづらくなってしまうからです。
カイロを効果的に使うには月経周期に合わせる
効果的なカイロの使い方としては、月経周期に合わせて使用するということです。排卵10日前くらいから、下腹部やくるぶしのあたりを温めるとよいでしょう。
このような部位は、卵子・子宮・卵巣の支配神経と同じ神経で支配されています。
そのため、排卵が起こる前から前もって、カイロなどで温めはじめることをオススメします。
妊活中、カイロを使うと効果的な場所とは
カイロを使う時は、効果を高めるために適切な位置に貼り付けましょう。
以下では、カイロを貼ると良いオススメな場所を紹介します。
そけい部(脚のつけ根)
そけい部は、「大腿動脈」という太い血管があり、カラダの中でも重要な部分です。ここを温めるだけで、全身の血流が改善し足先までポカポカになります。
そのほかにも、むくみの改善や体温上昇につながります。
肛門の周り
意外かもしれませんが、身体の中で1カ所だけにカイロを貼る場合は、肛門の周りがおすすめです。
肛門の周りはたくさんの血管が網の目のように集中しています。
この血液循環の交通の要所にカイロを貼ると、温められた血液が効果的に全身に巡るので、体全体の冷えを解消してくれます。
まとめ:妊活中はカイロを使うべき?効果的なカイロの使い方とは
子宮を温めれば妊娠しやすくなると考えがちですが、子宮を温めるのではなく、カラダ全体を温めることが重要です。
温め効果が高い場所にカイロを貼ることで、正しい温活をしていきましょう。