2020.10.19

2020.10.19

女性は何歳まで子供が産むことができるのか?

女性の社会進出が進み、晩婚化が増えた現代では女性の妊娠・出産しやすい年齢である妊娠適齢期と女性が妊娠・出産したいと思う社会的環境に差が生じてしまっています。

そのため多くの女性が妊娠できるかどうかに悩むことになり、不妊治療を選ぶ方が増えているのです。

この記事では、女性の妊娠・出産と年齢の関係性について解説していきます。

日本の現状

まずは現代の日本における女性の妊娠・出産に関する状況を紹介します。

第一子出産の平均年齢

2011年に厚生労働省が発表した人口動態統計によると、日本の女性が第一子を出産する平均年齢は30.1歳で、全国で最も高い東京都では31.6歳です。

今と昔を比べると第一子出産の年齢は高くなっており、高度経済成長期には、ほとんどの女性が20代で2人産み終えていました。

一人の女性が出産する子供の人数

自分たちの曽祖母の世代には女性が5人〜8人など子供を産むことが珍しくありませんでしたが、経済の発展とともに一人の女性が一生に出産する子供の人数は減っていきます。

具体的には一人の女性が出産する子供の人数は、1975年に初めて2人以下となり、その14年後には1.57人まで下がりました。

その頃「少子化」という言葉が生まれましたが、日本の政府は当時特別な対応を取ることはなく、その少子化は現在まで年々進み続ける結果となりました。

女性の年齢と妊娠・出産の関係

第一子を出産する平均年齢が上がり、一人の女性が出産する子供の人数も減り続けているとお伝えしましたが、ここからは女性が若いうちに出産しないことで起こる問題について見ていきます。

最後の妊娠チャンスは閉経の10年前

多くの人は閉経まで子供が産めると思っているようですが、実際には閉経の10年位前が正しいと言われていいます。

なぜなら、閉経に向けて女性の卵子の老化はどんどん進み、子供になる力がある卵子も減っていくためです。

つまり、閉経まで排卵と月経が起きているからと言って妊娠できる状況でない可能性もあるということです。

女性の閉経の平均年齢は45歳〜56歳の間ですので、妊娠可能な年齢はそこから逆算して35歳〜46歳までであると言えるでしょう。

ただし、これには個人差がありますので40代後半での妊娠例があることも忘れてはいけません。

体外受精をしても卵子の老化は防げない

卵子が老化しても、体外受精などの不妊治療を行えば良いと考える方もおりますが、卵子自体が老化してしまっていると体外受精も困難になります。

体外受精にも卵子の生命力が必要であり、能力の不足している卵子は細胞分裂が止まってしまい成長ができません。

受精卵の分割が順調に進められるような卵子は、ほんの一握りの特別な強さを持った卵子のみですが、その選りすぐりの卵子が登場する頻度は女性の年齢とともに下がってしまうのです。

体外受精の成功率と女性の年齢の関係

日本産科婦人科学会が公開しているデータによると、体外受精で妊娠できる可能性は32歳から継続的に下がり始め、37歳からはその速度が加速します。

31歳までの体外受精の成功率は1回あたり20%、37歳では14.2%、40歳では7.7%、45歳では0.6%まで下がってしまいます。

また、30代後半からは体外受精後の流産も増え、42歳を過ぎると体外受精に成功した方の半数程度が流産をしてしまうのです。

まとめ:女性は何歳まで子供が産むことができるのか?

いかがでしたか?今回は、女性の妊娠・出産と年齢の関係をまとめて紹介しました。

厳しい結果が多い内容になってしまいましたが、タイムリミットには個人差があるものの、1年でも早く妊活をすることで赤ちゃんと出会える確率が大きく変わることをご理解いただけたのではないでしょうか?

妊娠・出産を考えているのなら、少しでも早く行動に移せるようにしましょう。

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