2020.10.19

2020.10.19

妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病の基礎知識!

今まで体重管理に苦労したことがないような女性でも、妊娠中は脂肪を蓄えやすくなり、食欲のコントロールが難しくなって、体重の増減に悩んでしまうことがあります。

注意しなければいけないことは、妊娠中に体重が増えすぎると、妊娠糖尿病になる可能性が高くなってしまう点です。

この記事では妊娠糖尿病についての基礎知識と、妊娠糖尿病にならないための対策について解説していきます。

妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とは、妊娠中に発見された糖代謝異常のことを言い、通常の糖尿病とは別のものだと考えられています。

そのため一般的には、妊娠前から糖尿病を患っていた患者は妊娠糖尿病とは呼ばれません。

妊娠糖尿病の診断

妊娠糖尿病の検査は妊娠初期と中期の二回実施され、妊娠の経過とともに妊娠糖尿病の発生・悪化のないようにしています。

特に妊婦が妊娠前から肥満の場合」「糖尿病の家族がいる場合」「高齢の時」には妊娠糖尿病になる確率が高くなるため、注意が必要です。

妊娠糖尿病の症状

妊娠糖尿病になるとママが高血糖になってしまうので、お腹の中にいる赤ちゃんも同様に高血糖になり、いくつものトラブルが発生しやすくなります。

ママは妊娠高血圧症候群・羊水の量の異常・肩甲難産・網膜症・腎症などになる確率が高くなり、赤ちゃんは流産・巨大児・形態異常・心臓の肥大・多血症・低血糖・黄疸・胎児死亡の発生率が上がります。

妊娠糖尿病の原因

そもそも、妊娠中にはなぜ妊娠糖尿病になりやすいのでしょうか?

ここでは、妊婦が妊娠糖尿病になりやすい原因を見ていきましょう。

妊娠中は普段より血糖値が上がりやすい

人間の血糖値は、インスリンと呼ばれるホルモンによってコントロールされています。

しかし、妊娠中は胎盤からインスリンが効きにくくなる作用のホルモンが分泌され続けてしまうため、誰もが血糖値が上がりやすい状態になっているのです。

脂肪組織からも同様にインスリンが効きにくくなるホルモンが分泌されることから、妊娠中に脂肪が増え過ぎてしまうと、より妊娠糖尿病になる可能性が高くなってしまうでしょう。

遺伝や体質が原因の場合もある

妊婦がどんなに食生活や肥満に注意しても、遺伝的な要素や体質のせいで妊娠糖尿病になってしまうこともあります。

糖尿病は遺伝で発生しやすい病気でもありますので、家族に糖尿病の方がいる場合には妊娠初期から気をつけるようにしましょう。

妊娠糖尿病にならないために

妊娠糖尿病を防ぐには、適度な運動と健康的な食事を取る必要があります。

ここからは、妊娠糖尿病を防止するための食事と生活について見ていきましょう。

規則正しく生活し食事の間隔を一定にする

毎日何度も食事を抜くような生活を続けていると、血糖値が不安定な状態になってしまいます。

食事の時間は、間隔を均等に保って朝食を抜くなどのないようにしましょう。

また一回で多くの食事を食べるよりも、一日に摂取するべき食事を3〜6回に小分けして少しずつ食べるようにした方が、血糖値が安定しやすくなります。

妊娠糖尿病を防ぐための運動

妊娠糖尿病を防ぐための運動時間は週の半分程度の頻度で、軽い運動を1日30分くらいの目安で行うと良いです。

ただし妊娠の状態によっては運動が禁止されている場合もありますので、運動をして良いかどうかは必ず医師に確認してください。

薬物療法

生活習慣の改善などで血糖値をコントロールできない場合には、薬物療法を開始することもあります。

まとめ:妊娠と妊娠糖尿病の関係について

いかがでしたか?今回は、妊娠糖尿病の基礎知識や予防方法をお伝えいたしました。

妊娠糖尿病になると、ママだけでなく赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまう可能性があります。

妊娠初期から生活習慣を整えるように努め、妊娠糖尿病のリスクを減らすようにしましょう。

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