2020.10.19

なぜ妊娠初期は腹痛と下痢が発生しやすくなるのか?

妊娠中のママの体は日々大きな変化を続けている状態で、ホルモンバランスも乱れやすくなります。

妊婦になると、自分の体が自分のものではないように感じるものですし、体調不良を繰り返してしまう人も珍しくないでしょう。

この記事では特に妊娠初期に発生しやすい腹痛や下痢について、その原因と対処法を解説していきます。

妊娠初期の体調不良には多くの人が不安を感じてしまうと思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠初期に腹痛や下痢が発生しやすい理由

まずは、妊娠初期に腹痛や下痢が発生しやすい理由を見ていきましょう。

ホルモンの影響

妊娠中はホルモン分泌が妊娠前と大きく変わります。そのため自律神経が乱れやすく便秘・下痢・腹痛を繰り返してしまうことがあるのです。

つわりによる食事の変化

妊娠初期には、つわりのせいで今までの食生活と全く違ったものを食べるようになる人もいます。

脂っこいものしか食べられなく方もいれば、ゼリーなどを口にするのが精一杯になってしまう方もおり、どちらにしてもいつもの食生活との違いに、腸が対応しきれず下痢を起こしてしまうことがあるのです。

また、アイス・ゼリー・果物はつわり中の妊婦がよく好んで食べる傾向にありますが、それらの食材には体を冷やす作用があるため、冷えによって下痢が引き起こされている可能性もあります。

妊娠初期の下痢への対応

あまりに下痢や腹痛が続いてしまうと、流産の心配をしてしまう方もいるようですが、下痢自体が流産に直結することはありません。

体を休めて無理をしないように過ごしてください。しかし、耐えられないような痛みが続く場合や、何日も下痢が続く時にはウイルス性腸炎などの可能性も考えられるため、病院に相談するようにしましょう。

脱水に注意する

特につわり中の下痢は、食事も取れない状態で水分が奪われている危険な状態ですので、積極的に水分を摂取するようにしてください。

その際の水分は下痢を悪化させないよう冷たいものや刺激物をさけ、体に吸収されやすい常温の水や経口補水液などを選びます。

下痢止めを服用しない

妊娠中は自己判断で市販薬を服用してはいけません。どうしても下痢や腹痛が辛いと感じた時には病院に行き、妊娠中も安心して服用できる薬を処方してもらいましょう。

心配するべき腹痛の症状

下痢と流産に関係性はないとお伝えしましたが、下痢の腹痛と流産の時に感じる腹痛を一緒にしてしまうと、流産の兆候に気づけない恐れがあります。

続いて、気をつけるべき腹痛とはどのようなものなのかを見ていきましょう。

安静にしていても治らない腹痛

通常の下痢や便秘の腹痛であれば、多くの場合は一定期間安静にしていれば自然に痛みが治ってくると思います。

流産と関係している腹痛は、なかなか痛みが治らずズキズキと規則的な痛みが続く場合が多いです。

また、今まで感じたことのないような痛みを伴う場合もあります。

出血を伴う

腹痛とともに出血がある時には流産の可能性を考え、なるべく早く病院に行きましょう。

また妊娠中に出血があった場合には、その出血の色や量を正確に担当医に伝える必要がありますので、覚えておきましょう。

まとめ:なぜ妊娠初期は腹痛と下痢が発生しやすくなるのか?

いかがでしたか?今回の内容としては、妊娠初期の腹痛や下痢は、ホルモンバランスの崩れや食事の変化によるものということでしたね。

また、妊娠初期に発生しやすい下痢は流産に直接的な影響はありませんが、腹痛に関しては注意が必要であるということが分かりました。

妊娠中は小さなことにも敏感になってしまい、心配が多いかもしれませんが、病院はどのような些細な質問にも対応してくれるはずです。

心配事を少しでも減らし、安心して過ごせるようにしましょう。

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