通常貧血になってしまうのにはいくつもの原因が考えられますが、妊娠中の貧血は大半が鉄分不足により起こります。
貧血を悪化させてしまうと、赤ちゃんに悪い影響が起こってしまう心配もありますので、妊娠中の貧血には注意する必要があるでしょう。
この記事では、妊娠中に多くの人が感じる「貧血症状の原因と対策」について解説していきます。
妊娠中に貧血になりやすい理由と貧血の症状
妊娠中のママの体はホルモンバランスの急激な変化に対応できず、多くの不調を感じてしまうことがあります。
その中でも貧血症状は、気をつけなくてはいけないトラブルの一つだと言えるでしょう。
ここでは妊娠中に貧血になりやすい理由と、貧血の症状を見ていきましょう。
鉄分が赤ちゃんに優先的に運ばれる
赤ちゃんが成長するためには鉄分が欠かせないため、お腹の中の赤ちゃんには優先的にママの体の中の鉄分が供給されます。
その結果、ママの体内の鉄分が不足してしまい貧血につながるのです。
貧血の症状
よくある貧血の症状をお伝えします。
- 立ちくらみ
- めまい
- 息切れ
- 疲れが取れない
- ふらつく
- 顔色が悪い
- 倦怠感
- 動悸
- 息切れ
- だるい
- 頭痛
- 吐き気
このような症状を感じた場合は無理をせず安静に過ごし、症状が良くならないようなら病院に行きましょう。
貧血はお産や産後の体にも影響してしまう
鉄分が不足したままの状態では、陣痛がスムーズに進まず難産になる場合もありますし、産後の体の回復が遅れる可能性もあります。
母乳の出が悪くなる心配もあるため、妊娠期間中に鉄分の不足を補い、貧血症状を改善させられるようにしましょう。
貧血を防ぐためにできること
貧血を予防するためには、意識的に食事から鉄分を多く摂取するのが理想的です。
ここでは、より効率的に鉄分を吸収できる方法や注意点などを見ていきましょう。
鉄分が多い食材を積極的に食べる
鉄分が多い料理の代表は、レバー・赤身肉・魚・ひじき・わかめ・海苔・切り干し大根・ゴマ・黒砂糖・ほうれん草です。
可能であれば、毎食しっかりと鉄分を摂取できるようにしてください。
食後にフルーツを食べる
フルーツには豊富なビタミン Cが含まれています。鉄分を食事で摂取して、デザートにビタミンCを取り入れると鉄分が吸収されやすくなります。
食材の組み合わせを工夫する
鉄分を多く含む食材だけを摂取するのではなく、その吸収率を上げられる食材と一緒に食べることで、より効率的に鉄分を体に取り込めるようになります。
具体的には大豆製品・野菜には動物性のタンパク質を一緒に食べると良いでしょう。
鉄分を阻害するものは避ける
鉄分を阻害する飲み物であるコーヒー・緑茶・紅茶などの摂取を控えましょう。
特に食事中・食前食後にこのような飲み物を飲んでしまうと、せっかく食事から摂取した鉄分が吸収されにくくなってしまいます。
生活習慣を見直す
夜更かしや不規則な生活は貧血症状を悪化させます。生活習慣を見直して、適度な運動をしながら規則正しい生活を送るようにしてください。
サプリメントを服用する
鉄分を含むサプリメントを服用するのも良い方法ですが、自分でサプリメントを購入するよりも、貧血について担当の医師に相談して処方してもらったほうが安心です。
まとめ:妊娠中に感じる貧血の原因と対処法について!
妊娠中には、多くの妊婦に貧血症状が現れてしまいます。あまりに強い貧血になってしまうと、赤ちゃんに酸素が送られにくくなり、胎児に影響がでてしまうことも考えられます。
ただの貧血と思わずに、早い段階でしっかりと貧血対策に取り組んでください。
特に妊娠前から貧血症状のある方は早めに医師に相談し、妊娠初期から意識的に鉄分を摂取するようにしましょう。