妊活中や妊娠中には飲酒や喫煙などの制限の他にも、市販薬の服用も控えなくてはいけません。そのような中で、感染リスクを考えると予防接種を受けたいと思うこともありますよね。
毎年行うべき代表的な予防接種にはインフルエンザの予防接種がありますが、妊活中や妊娠中に行っても良いのでしょうか?
今回の記事では、妊活中と妊娠中の予防接種をテーマにお届けしていきます。
Contents
インフルエンザについて
インフルエンザは予防接種を受けても感染してしまう人もいれば、予防接種を受けなくても感染経験のないような方もいます。かかりやすい人やかかりにくい人がいる理由ははっきりとされていませんが、風邪にも感染しやすい人としにくい人がいるのと同じように、生活習慣や体質の違いであるとも言えるでしょう。
インフルエンザの症状
インフルエンザは特に冬に流行する感染症で、1〜3日の潜伏期間があるのが特徴です。
【インフルエンザの症状】 |
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・関節痛 |
・頭痛 |
・全身の倦怠感 |
・38度以上の高熱 |
・喉の痛み |
・咳 |
・鼻水 |
・腰痛など |
重症化すると肺炎・インフルエンザ脳炎につながる恐れもあります。
妊娠中はインフルエンザが重症化しやすい
妊娠中にはインフルエンザが重症化しやすいと言われており、その他にも妊娠中にインフルエンザにかかってしまうと、早産の確率が高くなるという報告もあります。
そのため、妊活中や妊娠中は通常よりもインフルエンザの予防接種を受けるべきだと言われています。
インフルエンザワクチンについて
ワクチンを接種するということは、少なからずそのウイルスを体内に摂取するということですので、特に妊娠中は抵抗を感じてしまう方もいるでしょう。
しかし、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンというもので、ウイルスとしては不完全な状態になっています。そのため、インフルエンザワクチンを接種したからと言ってインフルエンザになるというわけではないのです。
インフルエンザ予防接種は妊娠中も受けられる
結論として、インフルエンザの予防接種は妊娠に悪影響を与えることはありません。妊活中・妊娠判定前・排卵日・妊娠超初期または授乳中にも同様です。
それでも赤ちゃんへの影響が不安で予防接種を避けてしまう方がいるようですが、予防接種を受けないことのリスクもあるという事実を、理解しておきましょう。
インフルエンザ予防接種を受けても、インフルエンザにかかることはある
残念ながらインフルエンザ予防接種を受けても、インフルエンザの感染を必ず防げるわけではありません。インフルエンザの予防接種はインフルエンザにかかってしまったときに、症状を緩和する・重症化を防ぐためにあるのです。
インフルエンザ予防接種の注意点
インフルエンザの予防接種を受けるには、いくつか注意点があります。
インフルエンザが流行している時期に予防接種に行くと、病院でインフルエンザをうつされてしまう危険があるのです。そのため、インフルエンザの予防接種に行くタイミングは、インフルエンザが流行する前に行く、予防接種専用の時間帯と外来の時間帯を分けている病院を選ぶ、などの方法がお勧めです。
また、卵アレルギーを持っている場合はインフルエンザの予防接種によってアナフィラキシーショックを起こしてしまう危険性がありますので、事前に医師に相談してください。
予防接種以外にも気をつけるべきことはある
妊娠中は抵抗力や免疫力が衰えやすくなっています。いつもであれば風邪をひきにくい、インフルエンザにかかったことがないという方でも、よく注意して行動をする必要があるのです。
たとえば、
- インフルエンザ流行期間中は人混みに行かない
- 帰宅後の手洗いとうがいを徹底する
- こまめに水分をとって喉を乾燥させない
などが代表的な感染予防対策ですので、これらの方法を参考に予防接種以外でも感染症にかからない行動を心がけましょう。
まとめ:妊活中にインフルエンザの予防接種を受けても問題ない?
妊活中・妊娠中にインフルエンザの予防接種が必要かどうか、予防接種を受ける場合の注意点などを説明しました。
インフルエンザを大変な病気ではないと考えているかもしれませんが、妊活・妊娠期間は重症化のリスクを考え、なるべく予防接種を受けるようにしましょう。