不妊治療中は、どうしてもナーバスになりがちですよね。不妊治療中に周囲の妊娠報告を聞くことはとても辛く、その逆に、不妊治療中の方へ妊娠の報告をすることも悩ましい問題だと言えます。
この記事では、不妊治療中における妊娠報告について考えてみましょう。
自分が不妊治療をしているときに妊娠報告を受けること
不妊治療をしていると、周囲の妊娠にも敏感になってしまいます。特に自分が不妊治療中であることを周囲に明かしていない場合には、周囲の人も配慮をすることができませんので「子供はまだなの?」「子供を作るべきだよ」など無神経なことを言われることもあるでしょう。
妊娠の報告についても同様に、周囲に伝えていなければ配慮されないことが多いですし、中には不妊治療中であることを知っていても、気遣いができない人もいるでしょう。
不妊治療中は友人や同僚の妊娠を喜べずに悩んでしまう人が多い
不妊治療を受けながら多くの負担を抱えているなかで、周囲の人が自然妊娠したと聞けば、心から祝福でき、穏やかな心でいられる人は少ないでしょう。
羨ましい、妬ましいと思ってしまうことはごく自然な感情であり、そのように感じてしまった自分を卑下する必要はないのです。
友人や同僚の妊娠報告が喜べない時の対処法
不妊治療中に友人や同僚の妊娠報告を心から喜べる人の方が少ないことを念頭に置いても、自分の心が狭いと感じてしまう人はいるでしょう。
- 趣味に没頭する
- 辛い気持ちを日記などに吐き出す
- 今まで体験したことのない新しいことにチャレンジする
- 妊活や不妊治療を休止する
これらの方法は不妊治療のストレスが溜まったときにも有効な手段ですので、ぜひ覚えておいてください。
まずは、いずれかの方法を試してみましょう。思っているよりも気持ちが軽くなるかもしれません。
妊娠報告にはどのように返事をすれば良いのか
自分自身が心から相手の妊娠報告を喜べなくても、お祝いの言葉を返さなくてはいけません。
それでも相手は多くの友人や知人から祝福されている状態ですので、自分は「おめでとう」の気持ちを軽く伝えるだけでも良いのです。
その後、その友人に非がないことは理解していても、楽しい気持ちで一緒に過ごせないと思うのであれば、一旦友人と距離を置いても良いでしょう。本当の友情があれば、距離を置いたとしても縁が切れるわけではありません。
不妊治療中の友人や同僚に妊娠を報告すること
相手が不妊治療をしていることを知っている方に、自分の妊娠報告をするのは非常に気を使うものです。妊娠を隠し通すこともできませんので、いつどのように伝えるべきかどうかがとても難しいのです。
不妊治療中の方に妊娠報告をするときの注意点
よくある失敗として、とても親しい仲なのに相手が不妊治療中であることから妊娠報告を後回しにしてしまい、他の友人から自分の妊娠が伝わってしまうトラブルです。
相手からしたら「配慮してくれた」と感じるよりも「なんで言ってくれなかったのだろう」「言いにくい思いをさせてしまった」という気持ちになってしまうことも考えられます。
そのため、できる限り自分から妊娠の報告をするようにしてください。ただし相手に心からの祝福を求めず、伝え方とタイミングに気を付けましょう。
不妊治療中の相手への妊娠報告で言ってはいけないこと
不妊治療中の相手に自分の妊娠報告をするときには、「自分は簡単に妊娠できた」「不本意で妊娠してしまった」このような発言をしないでください。
たとえば「子供はほしくなかったんだけど、できちゃったから…」「妊娠しないのは考え過ぎだからじゃない?」などの言葉は相手をひどく傷つけてしまい、今後の2人の関係は修復できないものになってしまうかもしれません。
その場を明るくしようとした発言だとしても、絶対に妊娠を軽んじるような言葉や、不妊治療中の相手にアドバイスを送るような行為は避けましょう。
まとめ:不妊治療中の妊娠報告~言葉には気を付けよう~
不妊治療中の方が受ける妊娠報告、不妊治療中の方にする妊娠報告は簡単なことではありません。
しかし相手との関係が親密であるなら、いろいろ思いを巡らせるだけでなく素直な気持ちを伝えることも許容されるでしょう。ただし必ず相手の気持ちを考えるということを基本にして、それを忘れないようにしてください。
難しい問題ですよね・・私はいつも『先に妊娠してしまった。妊活仲間になんて報告しよう。と考える時、妊活仲間が先に妊娠して、妊娠報告を受けたらなんて答えよう』を先に考えましょう。とお伝えしています。いつも相手の気持ちになって考える。そうすれば自ずと何と妊娠報告すれば良いかなんとなく気づけるかもしれません。大切な友人ほど、ナイーブな問題だからこそ、本心を言い合える、聞き合える友人関係を築けたら嬉しいですよね。頑張って伝えてみてください。あなたの想いが届くこと祈っています。