不妊に悩んでいる夫婦が世の中に数多くいる現代では、不妊治療を始めようか悩んでいる方も大勢いらっしゃいます。
しかし、治療を検討する前には疑問や心配になることがいくつもありますよね?
この記事では不妊治療の流れや治療のポイントなど、基本的な知識をお伝えしていきます。不妊治療のことを今から学びたいというのであれば、ぜひ参考にしてください。
Contents
不妊治療の流れと種類を解説
不妊治療の一般的な流れはカウンセリング→検査→原因を究明→治療となります。
検査について男性は1回の精液検査となりますが、女性の場合は1〜3ヶ月をかけて月経周期を調査します。
そのため、検査だけでもすぐに完了するものではないのです。
不妊治療の種類について
不妊治療の種類は、卵子の取り扱いによって「一般不妊治療」「高度医療」の2種類に分けられます。
一般不妊治療とは妊娠しやすい状態を用意するための治療で、具体的にはタイミング療法・人工授精・排卵誘発剤などの治療法のことを言います。高度医療は通常一般不妊治療で効果を感じられなかった場合に実施されるもので、体外受精・顕微授精などの方法があります。
不妊治療には課題が存在
その他の治療法に比べれば、まだまだ歴史の浅い不妊治療にはいくつもの課題が存在しています。治療を検討しているのであれば、問題点についても知っておくことも大切です。
不妊治療は長期的に取り組む必要がある
不妊治療は場合によって年単位の時間がかかり、早く子供が欲しいと思っている夫婦にとってその期間は短いとはとても言えません。
また、毎月結果が出てしまうものなので、月経や排卵日に一喜一憂し大きなストレスを抱えてしまうことも多いのです。
不妊治療は経済的負担が大きい
不妊治療は高額だというイメージが強いと思いますが、その理由は保険適用外の検査や治療が多いためです。
排卵障害や非卵障害などの病気だと診断された場合は保険が適用されるのですが、病名のつかない状態であれば「不妊」という病名はありませんので、保険適用外になってしまうでしょう。
また、不妊治療の費用は病院によって大きく異なります。
不妊治療をするにあたっての事前準備
ここからは、具体的に不妊治療をする際に知っておくべき治療内容を説明していきます。
不妊治療のポイント1:排卵前検査
排卵期の前の卵胞期に卵胞の大きさや排卵日の予測をします。これには超音波検査や通水・通気検査・子宮鏡検査などいくつもの種類の検査が存在します。
不妊治療のポイント2:卵巣予備能力
卵巣予備能力を評価するためにはAMH検査(アンチミューラリアンホルモン検査)が有効です。
この検査を行えば、卵巣に卵子がどのくらい残っているかを調べることが可能なので妊活計画に役立てられます。
不妊治療のポイント3:スプレキュアを使った卵巣刺激法
スプレキュアとは、体外受精の時に使用される脳下垂体のホルモン分泌を抑える点鼻薬です。
スプレキュアを上手に利用できれば、採卵日に成熟卵を採取できる可能性が上がります。
厚生労働省による不妊治療に関する取組みについて
厚生労働省では、不妊治療に取り組む夫婦のために特定治療支援事業を用意しています。
不妊治療の経済的負担の軽減を目的としており、その対象者は治療開始時に妻の年齢が43歳未満・特定不妊治療以外の治療法によっての妊娠見込みがない場合です。
対象となる治療は、体外受精及び顕微授精の高度医療のみとなるので注意しましょう。
まとめ:不妊治療とは?不妊治療の流れや治療のポイントをご紹介!
不妊治療の基礎知識を分かりやすく解説しました。これから治療を始めようと考えているであれば多くの情報を取り入れ、最適な選択ができるようにしましょうね。