現在は妊娠検査薬が薬局などで手軽に手に入るため、妊娠の兆候を感じた多くの人は、まず病院に行くのではなく、妊娠検査薬を使用するのではないでしょうか?
しかし実際には妊娠検査薬の正しい使い方を理解されている方は少なく、購入後に「検査薬を使用できる時期」について知る人もいるようです。
本記事では、妊娠検査薬の基本的な使い方や知っておきたい知識を紹介していきます。
妊娠検査薬とは
妊娠検査薬とはその名の通り、妊娠しているか確認するためにあるものですが、妊娠の有無の確定は医療機関で行われます。
ですので、あくまで妊娠検査薬は使用することで「妊娠の可能性」を知り、いち早く医療機関を受診するためにあるのです。
妊娠検査薬の仕組み
女性の体の中で受精卵が着床すると、胎盤ではhCGという妊娠を継続するために必要なホルモンがつくられます。
そのhCGは妊娠4週目ごろから尿の中にも入り込むようになるになるため、妊娠検査薬は尿中にあるhCGに反応して陽性反応を示すのです。
妊娠していない状態の尿にはhCGは含まれませんので、この精度は高いものになります。
妊娠検査薬では正常な妊娠かどうかは分からない
妊娠検査薬は高い確率で妊娠の可能性を確認できますが、その妊娠が正常な妊娠であるかどうかまでは分かりません。
たとえば妊娠の継続が不可能な子宮外妊娠の場合も、妊娠4週目頃の検査では同じ陽性反応が出てしまうのです。
妊娠検査薬の使用方法
妊娠検査薬の使用方法はとても簡単なのですが、妊娠検査薬を使用すべき時期は必ず守らなくては正確な判定ができません。
ここからは、妊娠検査薬の使用方法を見ていきましょう。
妊娠検査薬を使用できるのは生理予定日1週間後以降
妊娠を楽しみにしている人は、早く結果が知りたくて仕方がないかもしれませんが、妊娠検査薬は生理予定日以降の使用でなくては正しい検査結果になりません。
hCGが「妊娠検査薬で陽性反応がはっきり確認できる濃度」になるのは、妊娠5週目以降なので、生理予定日の1週間後が妊娠検査薬の使用時期になります。
少しでも早く妊娠検査薬を使用したいというのなら、より少ないhCGでも陽性反応が出る「早期妊娠検査薬」を使用すれば、生理予定日の3〜4日前からの検査が可能です。
妊娠検査薬の具体的な使用方法
ここからは具体的な妊娠検査薬の使用方法をお伝えします。
①妊娠検査薬に尿をかける |
検査薬の指定の部分に尿をかけます。製品によって尿をかける秒数に違いがあるので注意してください。
また朝起きてすぐの尿は濃度が濃いので、より検査結果が出やすいです。
②判定結果が出るまで妊娠検査薬を水平な場所に置く |
判定の時間は製品によって変わりますが、基本的には数分の場合が多いです。この間に検査薬を縦にしたりしてしまうと正しい検査結果が得られませんので、判定終了のサインが出るまで水平を保ちましょう。
妊娠検査薬を使用する時の注意点
簡単に妊娠の可能性が確認できる妊娠検査薬ですが、いくつか使用上の注意点があります。
偽陽性の可能性もある
尿中にタンパクや糖が多く含まれてしまう糖尿病や、尿中に血液やタンパクが混ざってしまう膀胱炎を患っている場合には、妊娠に関係なく陽性反応が出てしまうことがあります。
使用期限の切れた妊娠検査薬は使用しない
妊娠検査薬には使用期限があります。
使用期限の切れたものは正しい判定結果が出ない可能性がありますので、使用しないようにしましょう。
まとめ:妊娠検査薬の使い方や基礎知識をご紹介!
いかがでしたか?今回は、妊娠検査薬の使い方や基礎知識をお伝えいたしました。
妊娠検査薬は非常に精度の高い判定結果が得られるものですが、妊娠の有無の決定はできません。
妊娠検査薬で陽性が出た場合や、陰性でも生理が引き続き来ないようであれば、なるべく早く病院を受診するようにしてください。