妊娠中は誰でも出産や育児への不安を感じるものですが、自分の体の変化や体調の変化から、その不安をより強く感じやすくなってしまいます。
また誰もが知っている妊娠の症状である「つわり」以外にも、妊娠中にはさまざまなトラブルが発生する可能性があるのです。
この記事では妊娠中に発生しやすいトラブルと、妊娠中に感じる不安への対処法を解説していきます。
妊娠初期に発生しやすいトラブル
はじめに、妊娠初期のトラブルについて見ていきましょう。
つわり
つわりは妊娠中の女性の半数以上が経験する一般的な症状ですが、つわりが発生する医学的な原因はわかっていません。
症状の程度は千差万別で、重度のつわりを「重症妊娠悪阻」と呼び、入院が必要な場合もあります。
精神的なストレスとの関係性も指摘されているため、リラックスした気持ちで過ごせるように心がけましょう。お仕事をされている方であれば、時差出勤などの制度も利用して無理をしないようにしてください。
切迫流産
切迫流産は流産になりかけてしまっている状態で、多くの場合は出血や腹痛が見られます。
安静にして過ごしたり、子宮収縮抑制薬を投与するなどの流産を阻止する処置をしますが、入院が必要になることもあります。
妊娠後期に発生しやすいトラブル
妊娠後期にはお腹が大きくなり疲れやすく、体調が毎日悪いように感じる方もいます。
続いて、妊娠後期に発生しやすいトラブルについて見ていきましょう。
妊娠高血圧症候群
妊娠後期に高血圧、尿たんぱくが現れた場合は、妊娠高血圧症候群の可能性があります。
さらに症状が進むと頭痛・めまい・胃痛・吐き気にもつながり、母子ともに非常な危険な状態になってしまうのです。
軽症の場合は食事療法が選ばれますが、場合によっては入院して安静を保ちながら治療を進めることになります。
切迫早産
妊娠22週〜26週までに赤ちゃんが生まれてしまうことを早産と言いますが、この早産が発生しやすい状態が切迫早産です。
切迫早産になると陣痛・破水・出血が起き、お腹の張りを感じる場合もあります。
早く生まれてしまった赤ちゃんの発育は未熟で、産後に何らかのリスクを抱えてしまう可能性があるため、切迫早産と診断された場合はしっかりと安静に過ごしてください。
前置胎盤
胎盤が子宮底ではなく子宮口付近に位置してしまう状態で、妊娠の経過とともに大量出血してしまう危険性があります。
前置胎盤が分かり出血が認められた場合には入院して安静に過ごし、帝王切開での出産になります。
出産時に輸血が必要になる可能性がありますので、医師と相談しておきましょう。
妊娠時に感じる不安への対処法
妊娠中は多くのトラブルが発生しやすく、不安を感じてしまう方が多いです。
では、もし今回ご紹介したようなトラブルで不安が生まれた場合、どう対応したら良いのでしょうか。
不安な気持ちを相談する
不安な気持ちは、誰かに打ち明けることで軽くできます。自分の家族や友人に素直な気持ちを話し、アドバイスをもらうなどの方法で気持ちを楽にできるようにしましょう。
もし身近に相談相手がいないのなら各自治体のサービスを利用し、保健師などに話をするのも良いですね。
元気になれる情報を取り入れる
インターネットが流通している現代では、ママが読んで不安を抱えてしまうような情報がたくさん溢れています。
自分が今不安を感じていると自覚しているのなら、ストレスを抱えるような情報を避け、前向きになれるような情報を確認するようにしましょう。
まとめ:妊娠中に起こるトラブルと不安について
妊娠中には誰にでも、いくつものトラブルが発生する可能性があります。体調不良が続くとより不安を感じやすくなり、多くのママがストレスを抱えてしまうのです。
心配なことはたくさんあると思いますが、今は前向きに過ごせることを優先し、不安を募らないようにしてください。