不妊治療を行っている最中に、ペットを飼うことを検討される方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ペットを飼うと衛生的な面で何らかの影響があるのではないか?という点などで、ペットを向かい入れるのに躊躇している方もいるかもしれません。
そこで本記事では、不妊治療とペットをテーマに、ペットを飼う時のポイントについてお届けしていきます。
Contents
妊活・不妊治療中にペットを飼うのは自由
結論から言うと、妊活中であっても不妊治療中であってもペットを飼い始めるのはなんら問題ありません。むしろ家族が増えて喜ばしいことです。
ほっと安らぎをもたらしてくれますが、なんとその効果はデータで裏付けされているんだそう。
ペットや動物がもたらすセラピー効果
ペットや動物によって得られる癒し効果を、アニマルセラピーと言います。
アニマルセラピーの効果として、
- リラックス効果
- 不安を減らす
- 感情表現の回復
- 定的な感情
- ・子供への情操教育
が期待されます。
もちろん、動物は人間を幸せにするためだけに存在するのではありません。人間もペットに愛情を注いで、大切にしてあげましょう。
トキソプラズマ症には注意
妊娠を希望する方は、ペットの糞から感染する可能性のある「トキソプラズマ」という感染症に注意してください。
トキソプラズマ症とは、猫に寄生する原虫が原因の感染症です。以前はまれな疾患とされていましたが、ここ数年わずかながら症例が増えていることで注意喚起が広がっています。
トキソプラズマに母親が感染すると、胎児へ感染する恐れがあります。妊娠後期になるほど胎児感染の確率は高くなっていきますが、妊娠初期に感染すると重症化する可能性が高くなります。
トキソプラズマ症の胎児感染の症状として、
- 水頭症
- 視力障害
- 脳内石灰化
- 流産
などがあります。
胎児感染し、出生時には無症状であってもその後成長する上で症状が出ることも考えられます。
感染経路は、
- 猫の糞から出たトキソプラズマの卵(オーシスト)
- トキソプラズマに感染した肉を加熱不十分で食べる
などがあります。
また、自宅で猫を飼っていなくても近所の猫がした糞が土に混ざって、知らない間にオーシストに接触する可能性もあります。
卵は生まれてから1年以上も、感染力を保ち続けますので、庭いじりなどは素手で行わないようにしましょう。
国内女性の多くは、トキソプラズマの免疫がありません。妊娠中は、生ハムやレバ刺し、レアステーキなど加熱が十分されていない肉は避けましょう。
不妊治療中や妊活中の方がペットを飼うことを悩まれる理由
不妊治療中や妊活中の方がペットを飼うことを悩まれる理由として、
- 子供が生まれた時に赤ちゃんとトラブルが起きてしまうかもしれない
- 不妊治療で費用がかかるがペットにどれだけの費用がかかるか分からない
という点が挙げられます。
ペットと暮らす先々の未来を考えしつけの知識を身に着けたり、資金面でのプラン予想を立てられれば、妊活や不妊治療中に決断してもよいでしょう。
ただ、昨今無責任にペットを捨てる悲しい事件も増えていますので、飼うことを決断すれば、ひとつの命として大切に尊重しましょう。
いつペットを飼うかは家族とよく相談しよう
ペットと赤ちゃんはよい友達にもなれますが、タイミングはよくご家族と相談された方がよいでしょう。
妊活を始める前から飼い始めてトレーニングをしておき、出産後は徐々に接触させる練習をするというようにするなど、可能であれば計画性を持ってペットを飼うタイミングを決めることをおすすめします。
赤ちゃんがなんらかのアレルギーを持つ可能性もありますので、そういった点についても選択肢を用意しておくといいかもしれません。
まとめ:不妊治療中にペットを飼っても大丈夫?ポイントや注意点について
今回は、不妊治療中にペットを飼うことについてお伝えしました。
- ペットには癒し効果がある一方、感染症にも注意しなければならない
- ペットを飼う場合には先々の未来を考えて決断する
- 妊娠を希望するなら妊活を始める時期とペットを飼うタイミングを考えた方がよい
という3点が今回のポイントでした。
気を付けなければいけないこともありますが、ペットもお子さんも宝ものですので愛情を持っていい関係を築いていきたいものですね。