2020.12.10

不妊治療で自己注射ができるように!メリット・手順・注意点まとめ

自己注射は、不妊治療の一環で排卵誘発剤を自分で注射する行為のことです。自己注射をすることでわざわざ病院に注射のために行かなくてもよくなり、不妊治療をしている人の負担軽減にもつながります。

この記事では、自己注射のメリットや手順をまとめて解説していきます。

自己注射を選ぶ利点

日本では以前まで、排卵誘発剤は病院でしか注射ができませんでしたが、現在は自己注射を選択することもできるようになっています。

では、自己注射を選ぶメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?まずは自己注射のメリットについて見ていきましょう。

自分の生活リズムでできる!時間や交通費の負担が軽減

注射を打つたびに病院に行くとなれば、まとまった時間が必要です。家や職場からすぐ近くでないと、施術の時間に行き帰りの時間をプラスして、余裕をもって時間を作らなければなりません。

そしてこれが定期的にあるのは、利用者にとって負担が大きいものです。

自己注射を選択すれば自分の生活リズムの中で行うことができて、時間や交通費の負担を軽減させることができます。

仕事の予定が組みやすい

仕事をしながら定期的に通院の時間を作るのが難しい…という方もいらっしゃったでしょう。

自己注射であれば通院回数を減らせますので、自分の予定を優先できます。

あまり痛みがない

自己注射は脂肪の多い太ももやお腹に刺しますので、あまり痛みがありません。注射と聞くと怖いイメージがありますが、そこまで痛みに関する心配をする必要はありません。

不妊治療で使われる注射薬の種類と副作用について

自己注射を行う際の順番

ではここからは、実際に自己注射を行う時の手順について紹介していきたいと思います。

HMG

まずは、 HMG(ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン剤)です。

直接卵巣に働いて排卵誘発を行う効果があり、月経がはじまってから3日~5日後に注射します。

自己注射に必要なのは、以下の通り。

  • 注射器
  • 注射針
  • アルコール綿
  • HMG(注射薬)
  • 溶解剤
  • 絆創膏

1.注射器をセットする

まず、注射器に準備用の針をセットします。

2.溶解剤と注射薬を入れる

溶解剤の容器を太い方に落として、細長い部分を綿で押さえながら折る

溶解剤を注射薬(粉)の瓶に入れて溶かし、再度注射器の中に吸い上げます。

3.注射針を付ける

穿刺する用の針に付け替え、空気を抜きます。

4.注射する箇所をアルコールで拭く

5.注射薬を入れたら再度アルコールで拭いて絆創膏を貼る

注射する部分をつまんで刺しやすくします。肌に対して注射器が45°くらいにして刺し、ゆっくりと注射薬を入れ込みます。

全て注入終わったら、再びアルコール綿で拭き絆創膏を貼って終了です。

使い終わった注射器は500mlの空のペットボトルなどに入れて来院した時に返還します。

参考:https://saitoivf.com/infertility_treatment/hmg

HCG

HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、注射から36時間後に育った卵胞を排卵します。排卵する時間を特定し、タイミングを狙って性交することで妊娠しやすい状態を目指します。

基本的な手順は、 HMG注射と同じです。こちらも、先に溶解剤を注射器に入れて粉状の注射薬を溶かします。注射を刺す前に、空気を抜くことを忘れないでくださいね。

まとめ:不妊治療で自己注射ができるように!メリット・手順まとめ

いかがでしたか?今回は、不妊治療における自己注射をテーマにお届けしました。

排卵誘発剤を自分で打つ自己注射は、自宅で自分のタイミングで病院と同クオリティの排卵誘発ができます。

従来の通院型と比べて、時間が大幅に短縮できるというのが最大のメリットでした。今回ご紹介したのは自分でセットするタイプの注射でしたが、クリニックによっては、ペン型のものもあります。

よしこ先生
よしこ先生

「自分で自己注射なんて怖い!!!」と思う方続出ですが、これ働く女性、忙しい女性には最適の方法!病院に勧められたら一度チャレンジしてみてください!みなさん意外にへっちゃらで打ってあります笑 ですがこの排卵誘発剤、もちろん様々な副作用もあ李ます。この排卵誘発剤を継続しすぎて子宮内膜が薄くなり、妊娠しても中々着床できない方も。しっかり医師と相談しながら進めてください!

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