2020.9.24

不妊治療の辞め時はいつ?その理由についても解説!

不妊治療には多くの費用・時間がかかり、精神的にも非常に負担が掛かります。そんな不妊治療を続け、なかなか結果が出せていない方の中には「不妊治療をいつまで続けるべきか?」悩む方が多いようです。

明確な答えのない不妊治療の辞め時は多くの人が悩む問題であり、病院に相談しても「やめましょう」とは言ってもらえません。

不妊治療の卒業について時期・理由などをまとめましたので、不妊治療の卒業の時期に悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。

不妊治療を諦める理由について

不妊治療を諦める理由はさまざまで、その家族によって違います。生活スタイル・経済的な問題・年齢制限・二人目不妊であれば上の子供の進学などがよく言われる理由です。

経済的負担

最も多い不妊治療をやめる理由の一つとして、経済的な負担があげられます。不妊治療には保険適用外の検査や治療もあり、高度不妊治療になればさらに費用も高くなります。

もちろん結果が失敗であっても費用はかかり続けますので、どんなに妊娠を望んでいても経済的理由で不妊治療を中断する方は年齢に関わらずたくさんいます。

精神的負担

毎月のように治療の結果が出て、その度に一喜一憂してしまうため不妊治療には大きな精神的負担が掛かります。

高齢になって妊活をやめるタイミングについて

2011年の人口動態統計によると日本の女性が第一子を出産する平均年齢は30.1歳、東京都では31.6歳です。つまり30代で初めて出産する人が平均になりました。

しかし、江戸時代で言えば30歳になると大奥では出産の役割を終え、妊娠しないで済む役割に変えられたそうです。昭和になっても30歳は女性の生殖能力の区切りとされていました。

1992年の改定により、35歳以上を高齢初産婦と定義することに年齢の引き上げが行われました。

高齢出産が一般化されても女性の生殖能力は変化していない

医学が進み、不妊治療という技術も生まれた今では、40歳以上で初めての子供を産む方も少なくありません。

しかし、女性の生殖能力が30代半ばから変化していることは、変わらない事実であることは忘れてはいないでしょう。

閉経の10年前を目安にする

多くの方は「閉経まで出産できる」と考えているようですが、それは間違いです。閉経の前から卵子の細胞質は古くなり問題が発生する確率が増加するため、閉経の10年くらい前が妊娠のラストチャンスだと言われています。

日本の女性の閉経年齢の平均は50歳ですので、不妊治療の辞め時は40歳頃と考えて良いでしょう。もちろん、これはあくまで目安になります。

不妊治療の辞め時について

もちろん閉経の時期や妊娠能力の低下には個人差があり、正しい不妊治療の辞め時は誰にも分かりません。

体外受精でも47歳で妊娠したという例もありますし、簡単に決められるものではありませんね。

初めからリミットを決めておく

当たり前のことですが、妊娠すればゴールというわけではありません。妊娠・出産・育児まで見据え夫婦でしっかりと話し合いをしてから不妊治療を開始し、その時に不妊治療の辞め時も決めておくのが良いでしょう。

回数・年齢・費用などリミットの決め方は自由ですが、妊娠以外の到着点を決めておけば精神的な負担を少しでも軽くできるでしょう。

まとめ:不妊治療の辞め時はいつ?その理由についても解説!

不妊治療の卒業はいつが良いのか?どうやって決めるべきなのかを説明いたしました。

明確な答えがないため非常に難しく、それが正解であったかどうかは誰にも分かりません。

さまざまな事例や意見を聞いた上で、夫婦で決めた結論に自信を持てるようにしましょう。

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