2020.9.24

2020.9.24

不妊の目安やステップアップ治療について解説!

内科や外科の病気治療であれば「病気が治るまで治療する」ことが通常ですが、不妊治療の原因が何であれ不妊治療の目的は「妊娠すること」です。そのため、不妊の原因が解決しなくても妊娠できれば良いということですね。

不妊のための治療には、その他の病気とは違った考え方をしなくてはいけないということです。

今回は、不妊の目安やステップアップ治療をテーマに進めていきます。

不妊期間がどれくらい続くと不妊症と判断される?

一般的には避妊をせずに子作りをすれば半年で6〜7割の人が妊娠・1年では9割・2年では10割の方が妊娠すると言われています。

そのため不妊症の目安として「通常の性生活を送って1年経っても妊娠しない場合は不妊症」と言われています。

不妊症だと感じたら早め早めの行動を

このように「1年」という明確な目安が設けられていても実際に不妊の相談には「結婚して3年経っても子供ができない」「5年経っても子供ができないので検査がしたい」という方が多いようです。

病院に行くことをためらわず、結婚して1年経過しても子供ができないのであれば、すぐにでも不妊の相談に行くべきなのです。

たとえ自分が20代前半だとしても「若いから大丈夫」ではなく「若いのに妊娠しないのは何か理由があるのかもしれない」と考える必要があるでしょう。

ステップアップ治療とはどんな治療?

不妊治療には大きく分けて2つの方法があります。1つは不妊原因に対する治療を行って妊娠につなげる方法、もう1つはタイミング指導・人工受精・体外受精へと治療を高度なものにステップアップしていく方法です。

一般的にはこの2つの方法を同時進行で行うのですが、方法が二手に分かれていることで「不妊治療は選択肢が多くて分かりにくい」と言われる場合があるようです。

ステップアップ治療の流れ

ステップアップ治療は、クリニックによってステップアップを決める期間が変わってきますが、その流れ自体は同じことが多いです。

①基本検査

②タイミング指導6ヶ月〜8ヶ月

③人工授精5〜8回

④体外受精・胚移植

基本的な流れでは③までが一般不妊治療であり④は高度医療になります。基本検査の結果でタイミング指導・人工授精での妊娠が困難な原因が見つかった場合には、初めから高度医療に進むため、全ての夫婦が同じ流れを辿るというわけではありません。

ステップアップのタイミングは年齢によっても変わる

ステップアップ治療のタイミングはクリニックによって違うと説明しましたが、不妊治療を受ける方の年齢によっても変わります。

女性は20代前半が最も妊娠しやすい状態で、35歳を過ぎると妊娠率が大きく低下してしまうため、その年齢に合わせて早めのステップアップが勧められる場合が多いです。

40歳以上で不妊治療を開始する時には、初めから高度医療が勧められることもあるでしょう。

不妊治療を続けるべき年数

ステップアップ治療のステップアップのタイミングが、年齢や不妊の原因によって違いがあるため、不妊治療を何年間続けるべきかという明確な年数は決められません。

そして「もう妊娠できない」という判断は医師からされないことが多いため、不妊治療を何年続けるかは、夫婦で決めるものだと思って良いでしょう。

不妊治療は経済的にも精神的にも大きな負担がかかるものですので、お互いに納得できる期限・費用の上限を決めておき、事前に先生に伝えておくのも大切です。

まとめ:不妊の目安やステップアップ治療について解説!

不妊の目安やステップアップ治療と期間について解説いたしました。ステップアップ治療の進みには個人差があり、高齢になるほどステップアップのスピードは早くなるということがお伝えできたかと思います。

治療期間については夫婦でしっかりと話し合い、不妊治療開始時に上限費用や卒業のタイミングなどを決めておくことで、人生設計も立てやすくなるでしょう。

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