2020.12.10

歯科治療を考えるなら不妊治療前に歯医者へ行ったほうがよい理由について

治療したい歯がある場合、不妊治療前に歯医者に行って治しておいた方がよいのでしょうか?それとも歯の治療は不妊治療と並行して進めても問題ないのでしょうか?

この記事では、不妊治療と歯科治療のタイミングをテーマにお届けしていきます。

不妊治療をするなら歯の治療が終わってからがベター

これから不妊治療や妊活を始めるという方は、なるべくなら歯の治療を終わらせてからの方がベターです。というのも、妊娠の可能性がある期間は歯医者に行くタイミングに気を付ける必要があるからです。

その理由として、以下のような内容が挙げられます。

  • 妊娠初期は悪阻などで体調が安定しない
  • 妊娠中のレントゲンや麻酔に抵抗がある人がいる
  • 妊娠後期は仰向けでいるのが苦しい

それぞれについて見ていきましょう。

妊娠初期は悪阻などで体調が安定しない

妊娠初期は悪阻がある方も多く、体調が不安定になることも多い時期です。

いつもであれば平気な臭いや消毒液の味などを、不快に感じて気分が悪くなってしまう可能性もあります。妊娠前に行けなければ、悪阻がおさまる安定期に入ってから歯科にいきましょう。

妊娠中のレントゲンや麻酔に抵抗のある人がいる

歯医者さんで歯の治療をする際、その状態を見るためにレントゲンを撮ります。このレントゲンに対して不安な気持ちを抱える方もいるようです。

結果から言えば、歯医者さんでのレントゲン撮影は大体0.001mSv~と微量ですので、問題はないと言えるでしょう。

心配な場合は、お腹を保護できる鉛が入ったエプロンを用意している歯科医院もあります。

妊娠後期は仰向けでいるのが苦しい

妊娠後期になると、お腹もかなり大きくなってきます。その時期に仰向けで寝ると仰臥位低血圧症候群という、血流が停滞して気分が悪くなったり、意識障害のような症状が出る可能性があります。

出産してからは何かと忙しくなるので、歯の治療のための時間を取るのが難しくなるかもしれません。

ですので、不妊治療や妊活をスタートする前に気になる箇所の治療を終わらせておくのも、一つの判断です。

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妊娠中にできる歯の治療は?

そうは言っても、妊娠中はホルモンバランスが大きく変わることで、歯肉炎や妊娠性エプーリスが発生することも珍しくありません。

他にも、悪阻の影響で歯のケアが不十分だったりして、虫歯や歯周病になってしまうこともあります。

妊娠中にどうしても歯の治療をしたい時は、比較的体調が落ち着く中期まで待ってから行くとよいでしょう。

また、痛み止めはできれば妊娠中は控えた方がよいとされていますが、治療内容によっては痛み止めがないと厳しいこともありますよね。

そのような時は、妊娠中でも比較的安全に利用できるものを、相談の上処方してもらうとよいでしょう。

避けた方がよい治療について

安定期に入れば受けられる治療もありますが、「ホワイトニング」は行わないでください。歯のホワイトニングに使われている過酸化水素は、安全性が確認されていないため基本的に妊娠中は利用できません。

また、出産した後授乳する時も、ホワイトニングはしない方がよいとされているので注意しましょう。

まとめ:歯科治療を考えるなら不妊治療前に歯医者へ行ったほうがよい理由について

今回は、不妊治療を始める前に歯医者で治療を済ませておいた方がよい理由と、妊娠中に歯科に行ってもよい、避けた方がよいタイミングを紹介しました。

基本的には妊娠初期と後期は避けた方がよいと説明しましたが、安定期に入っても妊娠という普段とは違う状態であることには変わりませんので、少しでも不快感や体調の変化があればすぐ衛生士の方や担当医の方に伝えてくださいね。

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