不妊治療は身体的負担・経済的負担の大きなものですが、特に精神的負担は不妊治療中の女性が抱える悩みでもあります。
特に仕事をしながら不妊治療を続けている場合には、不妊治療と仕事の両立が難しいと感じてしまい、よりストレスを抱え込んでしまう人もいるようです。
そこでこの記事では、仕事をしながら不妊治療を進めている女性が感じるストレスと、そのストレスへの対策について紹介します。
不妊治療と仕事の関係
仕事をしながらの不妊治療はなぜ困難だと言われているのでしょうか?まずは仕事と不妊治療の両立の難しさについて考えてみましょう。
不妊治療と仕事の両立の難しさ
不妊治療は、治療のステップが進めば進むほど仕事との両立が困難になるものです。
特に人工授精・体外受精を始めると月経周期によって通院の日程が急に変わったり、投薬のために連日病院に通わなくてはいけないこともあります。
また、不妊治療には妊娠しやすい体を整えるという努力も欠かせませんが、残業が多い・ストレスが多い・仕事の時間が不規則な場合には、生活習慣を整えることも困難になってしまいます。
立ち仕事・力仕事がメインの仕事では身体的な負担を減らすこともできず、より仕事と不妊治療の両立を辛いと感じてしまうでしょう。
不妊治療は職場での理解が進んでいない
現在では妊娠中の女性が働きやすい環境が整えられた企業は増えつつありますが、残念ながら不妊治療を受けるための制度の導入が進んでいる企業は、非常に少ないです。
会社の制度だけでなく、不妊治療自体の理解も社会的にあまり浸透していないと言え、不妊治療中の女性が時短勤務や休暇の申請をすることを、良く思わない人がいるのも事実です。
不妊治療は人に話にくい
不妊治療はナイーブな問題であり、不妊治療を受けていることを人に知られたくないと感じる方もいます。
そのため、会社には不妊治療についての相談をせずに治療を進めている女性も少なくないのです。
不妊治療と仕事の両立から生まれるストレスの対処法
不妊治療を仕事の両立は非常に困難なものであり、多くの女性はストレスを抱えながら治療を進めています。
ここからは不妊治療と仕事の両立によるストレスに、どう対処するべきなのかをご紹介します。
自分にとっての優先順位を決める
不妊治療を受けている人は「子供がほしい」と強く願っていると思います。好きで仕事をしている・収入のために仕事をしているどちらの場合にも、自分にとっての優先順位は子供が一番になるのではないでしょうか?
優先順位がはっきりすると、会社に相談した上で仕事の優先順位を一時的に下げるという選択ができるようになります。
時短勤務や部署移動以外にも、通院しやすい環境を整えるなどの方法を工夫できれば、仕事と不妊治療の両立で受けるストレスを軽減できるでしょう。
休職を検討する
あまりに自分自身がストレスフルな状態であると自覚しているのなら、休職を検討するという手段もあります。
勇気のいる選択だとは思いますが、結果的に退職することになってしまうよりも長い目で見た収入は下がらず、期間を決めて不妊治療に専念できるようになるでしょう。
まとめ:仕事と不妊治療の両立によるストレスとその解消法について
仕事と不妊治療の両立は非常に困難なものであり、多くの女性がストレスを抱えながら治療を進めていることをお伝えいたしました。
ストレスは女性の体を妊娠しにくい状態にしてしまうため、本来は不妊治療中にストレスを抱えるようなことは避けなくてはいけません。
ストレスを感じずに過ごすというのは難しいと思いますので、自分なりのストレス発散方法などを見つけ、仕事と治療の両立ができるようにしましょう。