夫婦で子供を望み話し合って不妊治療を始めたはずなのに、いつの間にかお互いの気持ちにすれ違いが生じ、2人の関係に溝ができてしまったという話を聞いたことがありますか?
不妊治療のせいで夫婦の関係が険悪になるというのは珍しい事例ではありません。
不妊治療は妻の精神的・身体的ストレスが夫の受けるものよりも多いため、夫のサポートがなくては治療の継続が困難なものなのです。
この記事では、不妊治療のストレスと夫婦の関係について紹介します。
Contents
不妊治療で妻が受けるストレスに対して夫ができること
不妊治療開始前には多くの夫婦が「支え合って行こう」「一緒に頑張ろう」という気持ちを持っていると思いますが、不妊治療は先の見えないマラソンのような状態が続きます。
そして、想像していた以上のストレスが妻にかかってしまうのです。
不妊治療によって妻が変わってしまったと感じる夫
不妊治療は妻に多くの負担がかかり、精神的に追い込まれた妻は一時的に不安定な状態になってしまうことがあります。
例えば、
- いつもイライラ・ピリピリしている
- 怒りっぽい
- 急に泣き出す
- 急に落ち込む
などの変化が起き、突然元気になるような波を繰り返すこともあるでしょう。
そのようなときの妻は不妊治療によって性格が変わってしまったのではなく、1人で苦しんでいる状態であると言えます。
夫は妻をサポートしているつもりでも、実際には妻は孤独を感じてしまっているのかもしれません。
妻の不安定な状態を責めるようなことは、絶対にしないようにしてください。
冷静な意見が正解とも限らない
妻が精神的に追い詰められているときに、「ゴールはないのが普通」「みんな同じような体験をしている」「何%の確率で妊娠できる」などの冷静な分析は妻の気持ちを逆撫でてしまうかもしれません。
もちろん夫が感情的になることは一番に避けなくてはいけませんが、冷静に分析すれば良いというものでもないのです。
ただ妻の気持ちに寄り添ってあげるよう、努力をしてください。
夫婦でするべき不妊治療のストレスとの向き合い方
まず夫は、不妊治療のストレスは身体的負担が大きくなる妻の方が重く抱え込んでしまうこと認識した上で、妻をサポートするという姿勢を崩してはいけません。
それを前提として、夫婦でできる不妊治療のストレスとの向き合い方を確認していきましょう。
ゴールは妊娠でないことを再認識する
不妊治療中には「妊娠=ゴール」という思考になってしまいがちですが、妊娠はゴールではありません。
妊娠後も出産・育児・その後の生活はずっと続いていくのです。
不妊治療に夢中になり過ぎてしまった結果として大切なことを忘れ、夫婦がお互いのことを思いやれなくなってしまっては、妊娠後の生活に支障が出てしまう可能性があるでしょう。
子供がほしい気持ちの強さの違いを認識し合う
妻は「絶対に子供がほしい」「今すぐほしい」と考えていて、夫は「できれば子供がほしい」「できなければ夫婦での生活も悪くない」と考えている段階で、不妊治療や妊活を進めてしまう方もいます。
しかし、段々と子供がほしいという気持ちの温度差が愛情の差のように感じられてしまい、夫婦の間に気持ちのすれ違いが生まれてしまうでしょう。
夫婦間の愛情の重さと、子供をほしいと考える感情は別物です。現在の相手の気持ちを理解し合い、2人で納得がいく答えを出した上で行動を始める必要があるのです。
まとめ:不妊治療のストレスと夫婦の関係|向き合い方を共に考えよう
不妊治療中のストレスと夫婦の関係を具体的に説明しましたが、いかがでしたか?
ストレスを感じている状態の人間は、どうしても心に余裕が持てなくなってしまいます。
妻がいつもと違うと感じているのなら夫は妻を助けようと考えなくてはいけません。そして、2人で支え合える関係を築いていくことが大切でしょう。