2020.9.23

2020.9.23

免疫力低下と不妊症の関係について!対策方法もご紹介!

女性の卵巣には200万個の卵子があり、月経が始まる頃にこのうち180万個は自然消滅し、卵子がなくなった時が閉経になります。

通常であれば加齢とともに妊娠の確率が下がり、閉経に向かうのですが、最近では若い世代から不妊に悩む女性が少なくありません。

この記事では、その理由の一つと言われている免疫力について説明しましょう。

機能性疾患の要因について

女性の不妊症の主な原因には、子宮内部の障害(子宮筋腫・着床障害・子宮内膜症など)、卵巣や卵管部の障害(排卵障害・卵管障害など)、ホルモン分泌異常(黄体機能など)、不育症、性感染症があります。

しかし現代の医療ではその理由が解明できていないため、機能性疾患が主な理由だと言われています。

機能性疾患の要因は間違ったダイエットや食生活による栄養欠損・飲酒やタバコ・冷え性・ホルモンバランスの崩れ・免疫力の低下・不規則な生活からくる活性酸素によるダメージ・新陳代謝の低下などが考えられています。そのため若い世代にも不妊が増加しているのです。

免疫活動を知る

本来免疫とは自分の体を守るためにある機能です。しかし、この免疫が過剰に働いてしまうことで妊娠を邪魔してしまう場合もあるのです。

子宮の免疫

他の臓器と同様に子宮や卵管でも免疫活動は行われており、外部からの侵入を防いでいます。妊娠中には外部の細菌から赤ちゃんと母体を守る非常に重要な役割を果たすのです。

しかし過剰な免疫活動のせいで、本来敵ではないはずの受精卵まで排除しようとしてしまうことがあります。

理想的な妊娠とは、この免疫システムに受精卵を受け入れる免疫寛容が起き、さらに妊娠中にはお腹の赤ちゃんを守る本来の免疫システムとして機能する必要があります。

免疫寛容を発生させるには

先ほど説明したように、免疫寛容が起こらなくては妊娠はできませんが、免疫寛容をコントロールする方法はあるのでしょうか?

ここでは免疫寛容が起こりやすいと言われている条件をお伝えしましょう。

【慢性子宮内膜炎が発生していない】

慢性子宮内膜炎が起きてしまっている方は着床がしにくく、胚移植をしても失敗を繰り返してしまうことがあります。

慢性子宮内膜炎の確認には、子宮内膜の一部を取り出すスクラッチ検査が有効です。

【子宮の血液循環が良い】

子宮内膜の血流循環が良い状態は過剰な炎症が発生しにくく、子宮の活動が活発になります。

子宮内の血流が良いと分泌物も増えるため、着床しやすい内膜が整えられますね。

調節性T細胞であるTreg細胞が活発な状態】

免疫寛容には調節性T細胞と言われるTreg細胞が深く関わっており、この細胞が多いほど免疫寛容が発生しやすくなります。

免疫抑制剤による妊娠力アップ!

免疫機能に免疫寛容を起こしやすくするためには、免疫抑制剤を使用する方法もあります。

ここでは免疫抑制剤の効果をまとめました。

免疫抑制剤の効果とは

免疫抑制剤と一つとして「タクロリムス」を使用する方法もあります。タクロリムスは細胞性免疫を下げ、液性免疫を優位にする効果があるのです。

タクロリムスの他には、ビタミンDを摂取することも効果的だと言われています。

免疫抑制剤を上手に使うことで、妊娠率を上げることが可能になります。

まとめ:免疫力低下と不妊症の関係について!対策方法もご紹介!

妊娠力を上げるために、免疫力をコントロールする必要性や方法を紹介いたしました。免疫抑制剤を取り入れるなどの対応も考えて、妊娠できる体づくりをしましょう。

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