2020.10.5

不妊治療は保険が適用されるのか?〜医療保険・健康保険〜

不妊治療には多くの費用がかかるため、経済的な問題で不妊治療を初めから諦める方や、治療の回数や内容に制限を設ける方などがいます。

また、不妊治療はステップアップするごとに費用も高額になるため、不妊治療の期間が長くなるほど費用負担が重くなる傾向があります。

そこでやはり気になるのは、保険が適用されるのか?という点でしょう。

今回の記事では、不妊治療にかかる費用は医療保険や健康保険が適用されるのか?という点を解説していきます。

不妊治療中の医療保険について

不妊治療は、一般不妊治療から体外受精などの高度不妊治療に進む際に、費用が非常に高額になる傾向があります。

実際に高度不妊治療経験者の多くは、不妊治療の治療費負担が重いと感じるようです。

まずは、不妊治療の負担を軽くするために、自分で加入できる医療保険が使用できるのかをまとめました。

不妊治療中は基本的に医療保険には入れない

不妊治療は病気ではないと言っても、生命保険会社ではリスクのある状態だと判断されるため、不妊治療中に医療保険に新規加入は難しいこともあります。

そのため医療保険を使用したいと考えているのであれば、不妊治療開始前に加入を検討した方が良いでしょう。

不妊治療の開始前から医療保険に加入していた場合は、不妊治療のための手術や入院に、医療保険が適用され支払い対象になることがあります。

しかし公的医療保険制度に算出されない一部の治療は、その対象外となりますので、費用負担が心配な人工授精や体外受精に関する手術には、手術給付金が支払われないことが多いようです。

入院費用についての対応は医療保険会社によって変わりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

不妊治療の費用は健康保険適用になる?

不妊治療にかかった費用は全て健康保険の対象外となるわけではなく、治療の一部は健康保険の対象となり、通常の病気と同様の3割負担で治療が受けられます。

健康保険が適用される不妊治療の内容

不妊治療のうち健康保険適用となる治療は、主に治療開始時の検査費用から一般不妊治療が対象です。

  • 検査(ホルモン検査・精液検査・子宮卵管造影検査その他)1,000円〜3,000円
  • タイミング法 3,000円〜8,000円
  • 排卵誘発剤 1,000円〜3,500円
  • 腹腔鏡下手術 140,000円〜400,000円
  • 腹部レントゲン 600円程度
  • 子宮卵管造影法 7,000円程度

健康保険が適用されない不妊治療

健康保険適用外の不妊治療の費用はクリニックによっても違いますが、平均的な金額を紹介します。

  • 人工授精 10,000円〜30,000円
  • 体外受精 200,000円〜600,000円
  • 顕微授精 250,000円〜500,000円

不妊治療は一般的に一度で完了しないことが多いため、不妊治療の期間が長引くほどその負担も重くなるでしょう。

不妊治療の助成金について

不妊治療の中で健康保険が適用されない費用について、国から助成金が受けられることもあります。

助成金を受けるための条件は妻の年齢が初回の治療開始時に40歳以上であり、特定不妊治療を受けた時に限ります。

助成される費用は受ける治療によって変わり、助成を受けられる回数は女性の年齢別に制限がありますので注意してください。

参考:厚生労働省HPhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000047270.html

まとめ:不妊治療は保険が適用されるのか?~医療保険・健康保険~

今回は、不妊治療に関する医療保険や健康保険について紹介しました。

治療には非常に高額な費用が必要になるため、夫婦で金銭的な問題についてもしっかりと話し合い治療を進める必要があるでしょう。

また、自分が助成金の対象であるかどうかも確認し、利用できる制度は活用できるといいですね。

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