2020.10.12

不妊治療に利用できる保険にはどのようなものがある?

多くの保険では不妊治療が保険の対象外であることが多いため、一般的には「不妊治療で医療保険を利用することはできない」というイメージを持っているようです。

しかし、その他の病気に比べれば少数ではありますが不妊治療に利用できる保険サービスも存在しているのです。

そこで本記事では、不妊治療に利用可能な保険についての情報を分かりやすくまとめました。

不妊治療が対象外になる保険が多い理由と注意点

不妊治療も治療費の発生する医療行為なのに、なぜ保険の対象外にされることが多いのでしょうか?

ここでは、不妊治療が保険の対象外になる理由を考えてみましょう。

不妊治療で保険が適用されるの?菅首相の発表内容とは?

不妊治療の治療費用は非常に高額である

不妊治療は高度医療にステップアップすると健康保険も適用外になり、非常に高額な治療費用が発生します。

治療内容によっても変わりますが1回の治療費用が数十万円〜にもなり、その治療自体も複数回行うことが一般的なのです。

さらに不妊治療は治療を行っても必ず妊娠するわけではなく、基本的には治療の回数に制限もありません。

保険会社側のリスクを考えると、不妊治療までカバーする保障は難しいと判断されるのも仕方がないことだと言えますね。

不妊治療をカバーする保険でも回数制限が設けられていることが多い

不妊治療をカバーする保険を利用した場合も、全ての不妊治療の費用が無制限にカバーできるわけではありません。

多くの場合は回数制限が設けられているので、保険にも限界があります。

保険加入から不妊治療の保障までに期間が設定されている

保険の知識が薄ければ、不妊治療をスタートするにあたって急いで不妊治療をカバーできる保険を探す人もいるでしょう。

しかし、不妊治療を保障する保険は、加入後2年間は不妊治療への保障が対象外となることが多いようです。

このように保険に加入すれば、すぐに保障を受けられるものではないことを覚えておきましょう。

不妊治療中でも加入できる保険の種類とその加入条件

不妊治療に利用できる保険を紹介

ここからは、具体的に不妊治療に対応している保険を紹介します。

このような保険は「今後増えていくだろう」と言われていますが、まだまだ数が多いとは言えません。

保険商品数自体は少ないですが、厳選してピックアップしましたので保険加入を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてください。

アクサ生命:スマート・ケア

通常の医療保険ですが、特定の不妊治療の治療過程で発生する費用を保障対象としており、男性の不妊治療も対象内であるのが特徴です。

具体的には採卵・胚移植・精巣または精巣上体からの採精が保険の対象です。

ただし、保障の開始日から2年を経過する前の治療は対応外となり、第三者への提供が目的の場合や、体外受精・顕微授精の予定がなく凍結保存のみが目的の場合の採卵・採精も保障されません。

【スマート・ケアの詳細】

入院保険料 5,000円/日(オプション)
通院支援2万5,000円/回(オプション)
入院一時金5万円
手術保険金2万5,000円〜25万円

日本生命:ChuChu!(シュシュ)

出産や特定不妊治療に使用できる保険であり、死亡時の保険にも対応しています。

また、所定の出産をした場合は出産給付金を受け取れるのです。

保険の対象内の特定不妊治療であれば最大12回までが保障対象です。

スマート・ケアと同様に、保険加入後の2年間は保障の対象外になりますので注意してください。

【ChuChu!の詳細】

入院保険料5,000円/日
入院治療一時金5万円〜10万円/回
女性疾病の治療を目的とした入院5,000円/日
手術2万5,000円〜25万円/回
死亡 プランによっては300万円
出産給付金10万円〜(二人目からは増額)

まとめ:不妊治療に利用できる保険にはどのようなものがある?

不妊治療には高額な費用がかかりますが、その治療をカバーできる保険を活用すれば金銭的な負担を軽くすることが可能です。

経済的な理由で治療を諦めることのないように、保険の加入も検討してみましょう。

よしこ先生
よしこ先生

色々な保険があるんですね。しかし不妊治療とはなかなかゴールが見えないもの。世間がそのご夫婦にしかわからない大変さを少しでもわかってくれたら嬉しいです

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