経済的負担と精神的負担がとても大きな不妊治療ですが、基本的には多くの方が長期的に取り組みます。
そこで気になるのが、不妊治療をどのくらいの期間続ければいいのか?という点ではないでしょうか?
本記事では、不妊治療の期間をテーマに解説していきます。
不妊治療の流れと期間の目安
「女性の年齢」「体の状態」「医師の治療方針」によって不妊治療の内容が変わりますが、ここでは、一般的な不妊治療の流れと期間目安を紹介します。
検査とタイミング療法1~3ヶ月間
はじめに不妊に関する細かな検査を行います。検査内容によっては月経周期に合わせて実施しますので、一度にすべての検査は完了できません。
そのため、検査に3ヶ月程度かかると言われています。また、検査期間中に同時並行してタイミング療法の指導があることが多いです。
検査結果によって治療法が分かれる
検査の結果によって治療方法が分かれていくのですが、ここでは、一般的な3パターンを説明します。
①タイミング療法を半年ほど継続 |
自然妊娠が可能である状態と分かれば、タイミング療法を続けることが多いです。場合によっては排卵誘発剤などを使用し、より妊娠しやすい状態をつくります。 |
②人工受精を半年ほど継続 |
精子の数が少なかったり、精子の運動能力が不足していると判明した場合は、タイミング療法を行わずに、初めから人工受精を半年ほど実施します。 |
③高度医療を半年から2年間実施 |
検査の結果、卵管の閉塞や無精子症が分かれば初めから高度医療となり、体外受精や顕微授精などを行います。 |
検査の結果別・不妊治療の期間目安
先ほどの不妊治療の内容と期間を参考に、パターン別の期間目安をまとめました。
検査の結果、自然妊娠する能力があった場合
女性の年齢が若く、自然妊娠が可能であると判明した夫婦は一般不妊治療を半年〜1年程度実施します。その後高度医療に進み、合計で3年程度不妊治療を続けることになります。
検査の結果、自然妊娠が難しいとわかった場合
卵管の閉塞や重度の無精子症が分かれば、初めから高度医療を開始することになりますので、期間は2年程度が目安になります。
不妊治療の期間は夫婦で決めるもの
不妊治療にかかる期間の目安を紹介しましたが、ほとんどの病院では「不妊治療をやめましょう」とは言いません。
そのため、実質的には不妊治療の期間は夫婦で決めるものであると言えます。
ご存じの通り、不妊治療を行えば必ず妊娠できるものではないため、さまざまな状況におけるゴールを、しっかり話し合って決めておきましょう。
不妊治療のゴールの決め方
不妊治療のゴールはどのように決めるべきなのかと言えば、費用・年齢・期間・治療の回数などが良いでしょう。
ゴール設定をする際のポイントは、明確にすることです。「疲れてしまったら妊活をやめる…」「限界を感じたら妊活を辞める…」など抽象的なゴールでは、精神的に限界を感じたとしても、すっきりとした気持ちで不妊治療を終わりにできないこともあるでしょう。
まとめ:不妊治療をどのくらいの期間続けるのか?
不妊治療の期間についての目安と、期間設定における考え方をまとめました。
結論として不妊治療の期間は、夫婦で決めるものだとお分かりいただけたかと思います。
ただし、基本的に不妊治療は長期的に取り組まなくては効果が得られないものですので、数ヶ月だけでは期間不足だと言えます。
医師と相談したり、自身の年齢や体力を考えながら無理せず妊活に望みましょう。
不妊治療の期間はご夫婦の年齢、経済状況にも大きく大きく影響を受けます。不妊クリニックに通えばなんとかなる!!なんて医師に任せっきりの不妊治療にならず、不治療しながら漢方や整体、食養生などを屈指し、妊娠できるからだ作りに励みましょう!!これで自然妊娠できたら言うことなしです!!!