不妊治療を開始すると薬の服用を勧められることがありますが、どのような薬にも少なからず副作用の心配があることは、ご存じだと思います。
そして、不妊治療を始める方の中には「不妊治療の薬の副作用で太るのではないか」と心配する人が多いようです。
そこで本記事では、不妊治療時の薬や治療による副作用について紹介します。
Contents
不妊治療の薬による副作用について
不妊治療の薬にも、他の薬と同様に副作用があります。
しかし一般的にはその心配はほとんど不要で、副作用の心配がある薬を投与する場合は、母体に症状が出ないように、様子を見ながら治療が進められます。
卵巣過剰刺激症候群とは?
不妊治療の薬による副作用の代表的なものとして、卵巣過剰刺激症候群というものがあります。
「卵巣が腫れる」「腹水が溜まる」などがその症状ですが、通常は数週間で改善されると言われています。
不妊治療の薬による副作用の症状
卵巣過剰刺激症候群の他にも不妊治療で使用する薬によっては、さまざまな別の副作用が起きてしまう可能性があります。
頭痛・吐き気・倦怠感・食欲不振・肩こりなど症状が現れることも考えられますので、副作用が出てしまったらすぐに担当医師に相談してください。
不妊治療で太ってしまうことはあるのか?
不妊治療によって必ずしも太るとは言えませんが、人によっては、太りやすい状態になってしまうことがあるようです。
ここからは、その理由を見ていきましょう。
ホルモンバランスが急激に変化する
排卵誘発剤など不妊治療で使用される薬の多くは、ホルモンバランスに影響を与えます。
特に黄体ホルモンが増えると、体内に水分を溜めやすい状態になってしまいます。
そのため脂肪が増えるわけではありませんが、むくみなどで体重が1〜3kg増加することがあるでしょう。
不妊治療によるストレスからの過食
不妊治療は多くのストレスを抱えるものですし、身体的負担や時間的負担以外にも、「飲酒を控える」「規則正しい生活を送る」など、さまざまな制限を自分で設けることがあるでしょう。
それによりさらにストレスを溜めてしまい、中には過食に走ってしまう人もいるようです。
不妊治療中の副作用の対処法は?
不妊治療中に使用する薬などの副作用が出てしまったら、まず担当医師へ相談をする必要があります。
自己判断で投薬を中止したり、無理に我慢してはいけません。症状が悪化してしまうこともありますので、よく注意してください。
適度な運動と健康的な食生活
不妊治療薬の影響で水分による体重増があったとしても、それは実際に脂肪が増えて体重が増加する状態とは違います。
体重ばかりに気を取られないようにしながら、適度な運動と健康的な食事を続けましょう。
この2つは不妊治療のせいで太ることを防ぐ効果があるだけでなく、妊娠しやすい体内環境を整えるためにも有効です。
ストレスを溜めすぎない
不妊治療をしている方は誰もが治療のために努力をしていると思いますが、無理をしすぎても良くありません。
なぜなら、ストレス自体が肥満の原因になり得るからです。最適なストレスの発散方法を見つけて、時には息抜きをするようにしましょう。
まとめ:不妊治療の副作用について!太ることはある?ホルモンバランスが変化する事はある?
いかがでしたか?内容をまとめると、
・不妊治療薬によってホルモンバランスが変化し太ることも考えられる
・副作用がでてしまったらまずは担当医師に相談すること
・適度な運動と健康的な食事を続けること
という点が本記事のポイントでした。
むやみに心配する必要はありませんが、健康には気を使いながら妊活を進めていきましょう。