2020.10.30

不妊治療のストレスによる心療内科への通院について

不妊治療は治療を受ければ必ず子供が授かるというものではなく、治療にかかる費用は高額です。

そして、精神的・身体的負担が重いため、多くの女性がそのストレスを1人で抱え込んでしまっています。

ストレスの解消方法は人それぞれですが、中にはその重圧に耐えかねてうつになってしまう人も少なくないのです。

この記事では、不妊治療によって受けた精神的負担を解消する方法として、心療内科への相談を考えている方のために、病院の選び方や相談の流れなどをご紹介します。

不妊治療や不妊によるうつ

ストレスを抱えてしまっているときに、早い段階で自分の状況に気がつき、ストレスへの対処ができると良いのですが、気がつかないうちにどんどんストレスが増殖してしまうということもあります。

不妊治療や不妊によるうつには、どのような症状が見られるのでしょうか?

不妊治療や不妊によるうつで考えられる症状

不妊治療や不妊が原因のうつの場合も、通常のうつと同様の症状が見られます。

その症状とは、気分の落ち込み・不安や焦り・頭痛・動悸・過食や食欲不振・睡眠障害・生理不順など多岐に渡ります。

不妊治療や不妊が原因であるうつの場合には、その他に下記のような症状が現れることもあるでしょう。

  • 子供ができない自分を他人よりも劣っていると感じてしまう
  • 子供がいる場所に行きたくない(子供と会いたくない)
  • 親戚の集まりなどに行きたくない(子供や妊娠の話題を聞きたくない)
  • 子供がいれば幸せで、子供がいなければ不幸だと感じる

心療内科の受診方法や治療内容

不妊治療で感じるストレスの解消方法が分からず、何をしても気持ちが晴れないときには、心療内科でプロの意見を聞くという手段もあります。

初めて心療内科に行く場合には不安もあると思いますが、少し話を聞きにいく程度の気持ちで通えるようにしましょう。

心療内科の受診の流れ

心療内科と言っても、予約や受診までのプロセスはその他の病院と変わりません。

まずは病院を決め、電話やWebで予約をしましょう。

今はホームページが用意されている病院が多いので比較もしやすいと思いますが、不妊を理由としたカウンセリングに対応しているような病院があれば、そちらを選んだ方が不妊治療の知識もある先生からカウンセリングが受けられるでしょう。

初診時には問診票を書き、診察となります。どのような症状に苦しんでいるのか、不妊治療中であることも踏まえて、包み隠さず今の症状と気持ちを先生に伝えてください。

心理療法が主体となることが多い

症状の状態や病院の方針によっても変わりますが、不妊治療中の心療内科では心理療法が主体となった治療を進めることが多く、今の状況をしっかり確認した上で的確なアドバイスがもらえるでしょう。

夫婦カウンセリング催眠療法精神分析などを行っている病院もあるようです。

心療内科は病院によって対応が大きく変わる

心療内科が自分に合っていないと感じたときには転院すべきですが、ストレスを抱え込んでしまっている状態で再度知らない所に行き、知らない人と話をするのは大きな負担であると思います。

しかし、心療内科は医師との相性が重要であり、自分の気持ちを話しにくいと感じる方とは状況の改善を期待できないでしょう。

自分に最適な心療内科がすぐ見つかるかどうかは運次第とも言えますが、通院自体がストレスと感じてしまうのなら、他の病院を考えるという方法も検討してください。

心療内科以外にも不妊治療の相談窓口がある

心療内科以外にも、不妊のストレスについて相談できる窓口は用意されています。

  • 不妊カウンセラー
  • 生殖心理カウンセラー
  • 体外受精コーディネーター
  • 臨床心理士

その多くは不妊治療のクリニックで受けられることが多いため、初めからカウンセラーのいるクリニックを選ぶというのも良いでしょう。

まとめ:不妊治療のストレスによる心療内科への通院について

不妊治療のストレスは非常に重く、自分1人では抱えきれなくなってしまうことも珍しくはありません。

心療内科やカウンセリングというと身構えてしまうかもしれませんが、1人でストレスを抱えうつになる・うつ症状を悪化させてしまうと不妊治療自体が続けられなくなってしまう可能性がありますので、無理せず状況に応じて助けを求めましょう。

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