不妊治療は経済的・精神的負担が多く、特に身体的負担も重い女性がストレスを感じやすいと言われていますが、一緒に不妊治療を進める男性もストレスを抱えやすい状態にあります。
この記事では、不妊治療によって受ける男性のストレスをテーマにお届けしますので、男性だけではなく、男性側のストレスを理解されたい女性もぜひご覧ください。
Contents
男性が抱える不妊治療のストレスとは
不妊治療のストレスと言えばとくに女性が感じるもので、男性は女性をサポートするべきだという意見が多いと思いますが、男性も治療によるストレスを抱えるものです。
では、男性が感じる不妊治療のストレスとは、どのようなものなのでしょうか?早速見ていきましょう。
子づくりを目的とした義務的なセックスに抵抗を感じる
不妊治療を始める前は愛情を確かめるために行っていたセックスが、不妊治療の開始と同時に「子づくりのためのセックス」に変わり、抵抗を感じてしまう方が多いようです。
排卵日付近には仕事で疲れていてもセックスをしなくてはいけませんし、妻からのプレッシャーにストレスを感じてしまう人もいるのでしょう。
不妊治療への不安
不妊治療は誰もがスムーズに進むものではありませんし、その効果も感じにくいと言えます。
そのため、本当に子供ができるのかという不安と常に戦わなくてはいけないのです。
また、妻と治療に対しての意見の相違が現れてしまうこともあり、夫婦の間で喧嘩が増えるなどの状態になると、お互いにより多くのストレスを感じてしまうでしょう。
男性の生殖機能はストレスの影響を受けやすい
女性の月経周期や生殖機能がストレスの影響を受けやすいことは、多くの人が知っていることですが、実は男性の生殖機能にもストレスが大きく関係しています。
ここからは、男性が受けてしまうストレスによる生殖機能への影響を解説していきます。
不妊治療のストレスで勃起不全になってしまうこともある
不妊治療によるストレスを抱えている男性の中には、勃起不全(ED)になってしまう人もいます。
その理由や割合を年齢別に見てみると、20代前半の男性の50%以上が不妊治療によるストレスで勃起不全を経験したことがあるそうです。
その割合は年齢が上がると30%程度に落ち着きますが、平均しても不妊治療を受けている方の3人に1人は勃起不全を経験してしまうようです。
その原因は仕事によるストレスなども考えられるため、不妊治療だけとは断定できませんが、非常に高確率であることは否定できません。
ストレスによって内分泌系に異常が現れる
男性が重いストレスを抱えてしまうと、内分泌系に異常が現れてしまうことがあります。
その結果、下垂体からテストステロンというホルモンの分泌が低下し、精子の成形に悪影響を与えてしまうのです。
精子形成に問題があれば、造精機能自体が低下してしまう可能性もあります。
男性不妊の治療について
男性不妊が分かった場合には治療を進めることになりますが、どのような治療方法があるのでしょうか?
それでは男性不妊の治療について見ていきましょう。
男性不妊の検査方法
不妊検査開始時に実施する精液検査では、精子の性状・数・濃度・動き・量などを調べます。
なお、コンディションによって検査結果に誤差が出る可能性があることから、検査は複数回行うのが一般的です。
男性不妊の治療方法
精液検査で異常が見つかった場合には、その他の疾患が関わっている場合も考えられますので、泌尿器科や男性不妊外来などで原因を探ることになります。
その原因によって治療法が変わり、手術・薬物療法などの選択がされるでしょう。
まとめ:不妊治療で男性が受けるストレスとは?男性不妊の治療についても解説!
不妊治療によってストレスを抱えてしまうのは、女性だけではないことが分かりました。
夫婦で力を合わせて乗り越えるべき不妊治療ですが、お互いに余裕がなくなってしまうと、残念なことに夫婦間に溝ができてしまう可能性もあります。
妻も夫もストレスを多く感じやすい環境にいることを理解し、お互いを思いやって治療に進めるようにしましょう。