2020.10.30

男性不妊の検査方法とセルフチェックの仕方について

少し前までは不妊といえば女性側の問題ばかり注目されていましたが、現在は男性不妊についての理解も進み、男性も積極的に不妊の検査や治療に参加するようになりました。

しかし、男性には女性のような月経周期がないため、自分の生殖機能の問題に気付きにくいと言えます。

そこでこの記事では、男性不妊の検査方法とセルフチェックの仕方について見ていきましょう。

男性不妊の検査について

男性不妊の検査にはどのような種類があるのでしょうか?検査別の特徴も一緒にご紹介します。

・精液検査
精液中の精子の量・運動量・運動率・濃度などを調べます。
・染色体検査
採血をして染色体に異常がないかを調べます。
・抗精子抗体
血液中に精子に対する抗体があるかを調べます。
・ホルモン検査
精巣が正しく働いているかを調べます。
・Y染色体検査
Y染色体を調べ、遺伝子的欠失がないかを確認します。
・アンチミューラリアンホルモン検査
男性不妊に関わる生殖細胞の指標となるホルモンの数値を調べます。
・感染症検査
検査や治療を進めるにあたり、梅毒・B型肝炎・C型肝炎・エイズなどに感染していないかを調べます。

男性不妊の種類について

男性不妊は、大きく分けて先天性と後天性のものがあります。先天性の場合は遺伝子的要因や発育段階に発生した問題によって男性不妊になりますが、後天性の場合は生活習慣などがその原因です。

男性不妊の検査と診断はどこで受けるか

男性不妊の疑いがあるときに、妻と不妊治療を受けているのなら不妊外来で男性不妊についての治療も対応してもらえることが多いようです。

それ以外の場合は、泌尿器科や男性不妊外来に対応している病院を探すようにしてください。

男性不妊のセルフチェックについて

病院で検査をすれば一番確実な検査結果が分かりますが、なかなか通院ができないこともあるでしょう。

そこで、自分でできる男性不妊のセルフチェック方法をご紹介します。あくまで目安になりますので、セルフチェックで不妊の兆候があるのなら、病院で検査を受けるようにしてください。

精子をつくる機能に問題がないかを確認する

精巣は熱に弱いため、高熱を出した経験があると精子をつくる能力が低下してしまうことがあります。

以下の点に該当しないか、セルフチェックしてみてください。

  • 成人してから高熱を出した経験がある
  • 子供の頃、おたふく風邪などで高熱を出した経験がある
  • ノートパソコンなどの熱を発する電子機器を太腿の上に置いて長時間作業をしている
  • のどぼとけがない

精巣や精路に問題がないかを確認する

睾丸や陰のうの大きさや形状は、精子をつくる機能に影響がある場合があります。

  • 睾丸が小さい
  • 睾丸が1つしかない
  • 睾丸を強打した経験がある
  • 射精できない
  • 射精時の量が少ない

性機能に問題がないかを確認する

性機能に問題があると、射精が困難になってしまいます。

  • 勃起しない
  • 勃起が持続しない
  • 射精できない
  • 性欲がない

生活習慣に問題がないかを確認する

男性不妊には生活習慣が関係している場合もあります。一度問題が起きてしまった生殖機能は、生活習慣を改善してもすぐに治らないこともあるのです。

  • 外食が多い
  • 食べ物の好き嫌いが激しい
  • 喫煙している
  • 飲酒量が多い
  • ストレスが多い
  • 疲れが取れない
  • 睡眠時間が少ない

まとめ:男性不妊の検査方法とセルフチェックの仕方について

男性不妊の検査方法と、自分でできるセルフチェックの仕方を説明いたしました。

セルフチェックで不妊の兆候があるようなら、なるべく早く病院に行くようにしてください。

それは、時間が経過してしまうと、治療がより難航してしまう場合もあるからです。

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