子宮頸がんについて皆さんはご存知ですか?これは、20代~30代と比較的若い年齢層でも発症しやすいと言われており、不妊にも関係する病気です。
では、妊活や不妊治療を行う予定がある場合、子宮頸がんの検診はどのタイミングで行うとよいのでしょうか?
この記事では、検診方法やタイミング、妊娠中に子宮頸がんだと分かった場合について紹介していきます。
Contents
子宮頸がんの検診方法について
まずは、子宮頸がんの検診方法について確認しておきましょう。
1.問診
最初に、病院から渡される問診表に答えていきます。
問診表では、
- 生理周期
- 直近の生理について
- 生理痛はあるか
- 経血の様子はどうか
- 妊娠経験の有無
- (閉経している場合は)その年齢
などが質問として記載されていると思います。
上記以外にも、医師から直接他の質問をされることも。
2.観察
次に膣鏡を入れて子宮の頸部(子宮の入り口)の状態を視診します。
炎症があるか、おりものの状態はどうかを確認する目的で行います。
3.細胞診
頸部の細胞を採取するために、ブラシ等を使います。
優しい力で行いますので痛みなどは感じにくいですし、それほど時間もかかりません。
この結果、異常がなければ、そのまま検診は終了です。
異常ありと診断されたら精密検査に移り、軽度~中度異形成の場合は医師の判断に従って定期的に検査を受けます。
浸潤がん(子宮頸がん)だと判断された場合は治療に移ります。
検診の費用は検査の種類や、お住まいの自治体によって差があります。自主的に検診を受ける場合は、事前に費用について確認しておくとよいでしょう。
不妊治療中でも子宮頸がんの検診は受けられるのか
妊活や不妊治療を行っている時でも、子宮頸がんの検診は受けても大丈夫です。
先ほど説明した通り、子宮頸がん検診はレントゲンを撮ったりしませんので妊娠している可能性がある場合でも受けられます。
もしも妊娠が分かってから検診を受ける場合は、身体的変化の少ない初期段階に行くといいかもしれません。
子宮頸がんとHPV
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することが原因です。
HPV自体は性的交渉経験のある女性の半数以上が感染する、珍しいウイルスではありませんが一部の女性がHPV感染により、子宮頸がんや前がん状態になってしまうと考えられています。
ちなみに、HPVは男性も感染しますが、がん化する可能性は女性よりも低いようです。
妊活や妊娠中に子宮頸がんが発覚したらどうなるの?
不妊治療を行い、妊娠が発覚してから子宮頸がんが発覚した場合は、症状がどれくらい進行しているかで対応が変わります。
不妊治療や妊娠によって子宮頸がんの症状が進行することはありません。ごく初期に子宮頸がんが発見されれば、円錐切除術という方法で手術を行い、子宮を温存することも可能です。
ただ、円錐切除術は子宮の入り口の形が変わりますので、出産に影響がある可能性があることも押さえておいてください。
より進行している場合は、抗がん剤や放射線治療、根治手術を選択されることも。この場合は母体を優先した治療を選ばなくてはならない可能性もあります。
そして、大変つらい選択ですが、中絶しなければならないという例もあります。
もしも、妊娠後期に子宮頸がんが発覚した場合は、帝王切開で早期出産をした後にがんの手術をする事例もあるようです。
まとめ:子宮頸がんの検診を受けるタイミング!不妊治療中でも検診は受けても問題ない?
子宮頸がんは定期的な検診を受け、早期に対応することが大切です。
検診の仕組みから言っても妊娠中やその可能性がある時期でも受けられますが、ご本人の体や精神的な負担を考えると、不妊治療を始める前に検診を受けた方がよいかもしれませんね。
早期発見ならできることが沢山ある。子宮頸がん、子宮癌だけでなく、乳がん検査も含め、定期的な健康診断は必ず定期的に行う必要があります。妊娠したいな。と考えたら夫婦で健康チェック!オススメです!!