クラミジアは身近な性感染症のため、検査や治療を重要視されにくい面があります。しかし、人によっては不妊のリスクが高まったり、他の病気に繋がる場合もあるため、注意が必要な病気なのです。
そこで本記事では、クラミジアがどのように不妊に関係するのかについて解説していきます。また、クラミジアに感染した場合の不妊の確率についても紹介しますので、ぜひご覧ください。
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クラミジアに感染すると不妊の確率は上がるの？
クラミジアは無症状だったり、症状が自覚しにくかったりすることから放置されることも少なくありません。
しかし、性交渉で感染した場合は、クラミジアによって性器に炎症が起きる可能性もあります。
男性の場合は尿道や精巣上体に症状が出る傾向があり、女性の場合は卵管や子宮頸管に炎症が起きることがあります。
何度も感染したりして、炎症が慢性化すると卵管が上手く機能せず卵子が移行しづらくなる、受精卵が着床しにくくなるというように、不妊の確率が上がるというリスクもあるのです。
クラミジアに感染するたびに卵管性の不妊症になる確率が20％ずつ上がるという考えもあり、自覚症状がなくても、多数の性交渉がある人は定期的な検診が必要です。
クラミジアの治療は基本的に抗生物質を飲むという比較的簡単な方法で行えますが、クラミジアによって起こった性器の炎症は、症状が悪化する前に治療が必要です。
不妊の予防のためにも早めに検査しておこう
クラミジアの検査を病院で行う場合は、
- 血液（抗体）検査
- 抗原検査
のどちらかに分けられます。
以下からは、それぞれの検査方法について紹介していきます。
血液検査
血液を採取する抗体検査は、血中のタンパク質を調べてクラミジアの抗体があれば、感染した可能性があると判断されます。
抗体検査を行うメリットは、性器以外の場所から採取して調査するため、妊娠中やその可能性がある時でも安全に受けられるという点があります。
ただし、デメリットもあります。
抗体を調べるため、過去に感染したものか今現在感染しているのかの判断がしにくいのです。
その他にも、血液を採取するためクラミジアが性器に感染しているのか、咽頭に感染しているのかの判定も難しく、適切な治療方針を決めるのが難しくなってしまうこともあります。
抗原検査
抗原検査は分泌物を採取して行う検査です。
血液検査が抗体を検査するのに対し、抗原検査はクラミジアの菌そのものがいるかどうかを調査することを目的としています。
- 咽頭
- 尿道
- 膣
- 肛門
のいずれか、または複数箇所を調べます。
抗原検査のメリットは菌がいるかどうかを確かめるため、症状が出ていなくても検査が受けられることでしょう。
PCR方法か、TMA方法で抗原検査を行います。
パートナーも必ず検診を受けるようにしよう
クラミジア感染者と性交渉を行うと30％～50％の確率で感染すると言われており、クラミジアは女性の方が感染しやすいものの、男性が感染しないというわけではありません。
また、男性から女性へ移るケースもあるためパートナーがいる場合は、2人で検査を受けるようにしてください。
性別関係なくどちらか片方だけが検査や治療を行っても、パートナーが感染したままだと移しあう状況が続いてしまうかもしれません。
「もしかしたら」と思えば、早めに検査を受けることをお勧めいたします。
不妊のリスクを下げるためでもありますが、その前にご本人の健康を守るためにも、不安だと思えばクリニックへ相談してみてください。
抗原検査の場合は、交渉から24時間後から検査が可能ですが、生理中の女性は検査ができませんので、生理後に検査を申し込んでください。
まとめ：クラミジアに感染すると不妊になる確率が上がる？
クラミジアに感染した場合、炎症を起こしてしまうことがあります。
検査や治療を行わず長い期間放置してしまうと、炎症箇所が広がって不妊の確率が上がってしまいますので、少しでもおかしいなと感じることがあれば、病院で検査を受けましょう。
クラミジアに感染している場合、完全に治療を終えないと不妊治療がストップになってしまいます。時間制限がある女性にとってこの数ヶ月は致命的！！おりものの増加や不正出血などが起こっていたらすぐに！自覚症状がない方も多いですから、赤ちゃんが欲しい！そう思ったら早めの不妊チェック検査をオススメします！！
