2020.9.24

2020.9.24

不妊治療を進めていく上での職場問題について

不妊治療を始めると、通院が月経周期に左右され急にクリニックに行かなくてはならず遅刻・早退・欠勤が続いてしまうこともあります。

そのため不妊治療を職場に伝えずにしておくのは難しく、半数以上の方は職場に報告した上で不妊治療を受けているようです。

しかし、現実問題では報告をすれば上手くいくというわけではありませんよね。

この記事ではその問題についてまとめました。

不妊治療をバックアップしてくれる職場に必要なこととは?

不妊治療をしながら、今まで通り仕事を続けることは一般的にとても困難です。

働きながら不妊治療を続けられる「不妊治療を受けながら働き続ける職場作りのためのマニュアル」が厚生労働省にて発行されていますので、その内容の一部分を紹介します。

不妊治療に使いやすい休暇制度

不妊治療を目的として、月に1〜2日有給または無給の休日が付与される制度。1日単位でなく半日または時間で休日を分けられるとより使いやすいでしょう。その他にも有給を失効させずに、一定の日数積み立てるという方法もあります。

不妊治療に使いやすい休職制度

不妊治療を目的として、1ヶ月〜1年間長期的な休暇が取得できる制度です。制度利用によって、不妊治療に専念することが可能です。

柔軟な働き方の選択が可能な制度

不妊治療の際の仕事の身体的負担を減らしながら、仕事を続けられるよう働き方を選択できる制度です。

フレックスタイム制度・テレワーク制度などが代表的なもので、その他にも希望性による部署の変更や、時短勤務などの対応も含まれます。

不妊治療について職場に伝える前にパートナー同士で考えて頂きたいこと

プライベートな話は会社ではしたくないと感じる方も多いと思いますが、職場の理解がなくては不妊治療の継続はより難しいものになります。

しかし、ただ伝えるだけではなく、不妊治療の報告をする前に考えておくべきことをまとめます。

夫婦の計画が固まってから報告をする

上司によっては不妊治療の知識が全くないという人もいるでしょうし、部下から不妊治療の報告を初めて受ける方も珍しくないでしょう。

そのため、不妊治療について迷いがあるような状態ではいけません。まずは夫婦でしっかりと話し合い、医師と相談を重ねた上で休暇が必要なら、その期間や自分の仕事とどう両立させるべきかよく考えます。

治療開始の時期を見極める

周囲に気を使いすぎるのも良くありませんが、やはり職場からの理解を得やすくするためにも、不妊治療の開始時期は職場の閑散期などを狙った方が良いでしょう。

実際には治療はすぐ終わるものではないですが、妊娠が成立する時期は計算できませんので、治療開始の時期だけでも配慮すると良いですね。

職場の理解が得られないことを想定しておく

不妊治療への理解が得られない場合も、残念ながら想定しなくてはいけません。さらに悪いことに「プレ・マタニティハラスメント」というハラスメントも存在し、望まない退職に追いやられてしまう人もいるのです。

仕事をある程度頑張りたいと思うのであれば、初めから時短勤務や部署変更などを申し出て、無理をしないという選択を選ぶなどの調整が必要でしょう。

職場に納得してもらうには?

職場にはさまざまな考え方を持った方がおり、全員に不妊治療についての理解を深め、納得してほしいと思うことは難しいと思います。

しかし、どの会社も今の時代「働きやすい職場環境」を目指していますし「ハラスメント対策」にも取り組んでいるはずです。

個人単位で納得してもらうことが困難だと感じるのであれば、人事部に相談して休暇取得などの利用できる制度がないかを、確認するのも良いでしょう。

まとめ:不妊治療を進めていく上での職場問題について

不妊治療と仕事の両立のために必要不可欠と言える、職場への対応について説明いたしました。

難しいことに取り組むという意識は必要ですが、無理をしないという姿勢で自分なりのやり方が見つけられると良いですね。

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