格闘家の魔裟斗さんと結婚し、夫婦で不妊治療を乗り越えた矢沢心さんは不妊治療の経験を多くの場で語り、「夫婦で歩んだ不妊治療 あきらめなかった4年間」という不妊治療の経験をつづった本も出版されています。
この記事では、矢沢心さん夫婦の不妊治療について紹介します。不妊治療をされている方の励みになれば幸いです。
多嚢胞性卵巣症候群との付き合い
矢沢心さんは18歳の時に排卵障害の原因の一つと言われている、多嚢胞性卵巣症候群であると診断されています。
まずは、多嚢胞性卵巣症候群とはどのような病気なのかを知ることから始めましょう。
多嚢胞性卵巣症候群とは
多嚢胞性卵巣症候群とは女性の20〜30人に1人がかかるという疾患で、PCOSと呼ばれるものです。
卵巣で男性ホルモンが作られ排卵されにくくなり、たくさんの卵胞が卵巣に止まってしまいます。
その症状としては無月経・生理不順・ニキビ・肥満・多毛・不妊があります。
多嚢胞性卵巣症候群の原因
多嚢胞性卵巣症候群の原因は、脳の下垂体にある黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンのバランスが崩れてしまい、黄体ホルモンが過剰分泌されることにあると言われています。
多嚢胞性卵巣症候群の治療
妊娠を希望する方の多嚢胞性卵巣症候群の治療は、排卵を促すための排卵誘発剤や、卵巣表面に穴を開けて排卵をしやすくする腹腔鏡下卵巣多孔術があります。
矢沢さんの不妊治療経験
自分が多嚢胞性卵巣症候群で妊娠しにくいということは分かっていた矢沢さんですが、いざ子供がほしいと思い不妊治療を始めたことで、その辛さを痛感したということです。
4回の人工授精の失敗と転院
タイミング法を続けても妊娠が難しかった矢沢さんは、人工授精に治療をステップアップさせますが、人工授精でもなかなか子供を授かることはできませんでした。
このころ妊娠しにくい体とは、こういうものなのだと実感されたそうです。
人工授精は通常6回チャレンジする夫婦が多いようですが、矢沢さんはこのタイミングで高度不妊治療へのステップアップを決めました。
高度不妊治療になると費用面を含め多くの負担が増えますが、治療にかかる時間と自分の年齢を考え、体外受精が可能な病院に転院されたそうです。
4年間で7回の体外受精を経験
体外受精に治療をステップアップさせたあとも、スムーズに妊娠が叶ったわけではなく、4年間もの間に7回の体外受精にチャレンジしました。
7回のうちには妊娠・流産の経験もされ、多くの困難を乗り越えなくてはいけなかったようです。
矢沢さんが辛い不妊治療を乗り越えられた理由
多くの困難を乗り越えられた矢沢さんは、現在2人の女の子のママです。矢沢さんはどう不妊治療を乗り越えたのでしょうか?
日記をつけるのをやめた
矢沢さんはストレスの発散になると思って日記に治療の過程や気持ちをつづっていたそうなのですが、その日記が「やらなくてはいけないこと」に変わってしまい、逆にストレスになってしまったそうです。
日記を書くことをやめてから、よく眠れるようになり「今日も病院に行けた」など自分でできたことを自分で褒めてあげる習慣をつけていたようです。
夫婦で支え合えた
ご主人の魔裟斗さんは矢沢さんが流産で落ち込んでいるときにも、ただ一緒にいてくれたそうです。
矢沢さんは、無理に慰めの言葉をもらうよりもずっと心が通じ合えると感じられたようです。
まとめ:不妊治療を乗り越えた矢沢心さんについて
いかがでしたか?今回は、多嚢胞性卵巣症候群を原因とした不妊と、長い戦いを乗り越えた矢沢心さんの経験について紹介しました。
矢沢さんは「絶対に子供を諦めない」という強い意志で治療に取り組み、今の生活を手に入れた方だと思います。
矢沢さんの考え方は常に前向きなので、その経験談は多くの不妊治療中の女性の励みとなるでしょう。
私も数多くの不妊相談を受けますが、体外受精7回、10回、15回・・それでもできませんというご夫婦にお会いします。ですが心さんの、しなきゃならないことではなく自分のできたことを自分で褒めてあげる習慣をつける。そんな風に自分でできるやり方でリラックスする環境作りは参考になりますね。大丈夫。皆さんの元にも可愛い赤ちゃんが来てくれますよ!!!