2020.10.12

不妊治療で健康保険が適用される治療について

不妊治療は、治療の種類によっては健康保険が適用されないため、高額な費用が必要になる場合もあります。

これから不妊治療にあたる方にとっては、健康保険がどこまで適用されるかが気になるポイントでしょう。

そこで本記事では、「健康保険が適用となる治療」「適用にならない治療」について解説していきます。

また、必要になる費用の目安も紹介しますので、不妊治療費の参考にしてください。

保険適用内の不妊治療

不妊治療で実施される治療の全てが、保険適用外であると勘違いしている方も少なくありませんが、実は不妊治療開始時に行われる一般不妊治療は保険適用になる治療が多くあります。

保険が適用される不妊治療の種類と、費用の目安を見ていきましょう。

保険適用の不妊治療:タイミング療法</h3>

タイミング療法を受けるためには、超音波検査を実施して排卵のタイミングを予測します。

その超音波検査は保険適用ですが、適用となる回数には限度があるため注意してください。

タイミング療法にかかる費用の目安3,000円〜8,000円/1回】

保険適用の不妊治療:人工授精

施術そのものは保険適用外なのですが、施術までに注射や飲み薬を使用して排卵を誘発するため、その治療の一部は保険適用になります。

人工授精にかかる費用の目安1万5,000円〜3万円/1回

保険適用外の不妊治療

一般的には一般不妊治療を継続的に実施しても妊娠に至らなかった場合、高度医療と呼ばれる治療にステップアップしますが、高度医療は保険が適用されないため、非常に高額な治療になってしまいます。

不妊治療の検査の結果、一般不妊治療での妊娠が困難と言われた場合や、女性側の年齢によっては初めから高度医療に進むこともあるでしょう。

保険適用外の不妊治療:体外受精

体外受精の施術は保険適用外になります。卵胞を育てるために使用した飲み薬や注射の量・受精卵の培養期間・受精卵を凍結するかどうかによって、治療費は大きく変わってきます。

体外受精にかかる費用の目安30万円〜50万円/1回

保険適用外の不妊治療:顕微授精

体外受精同様に顕微授精も保険適用外ですが、体外受精以上に高度な技術と設備が必要な治療ですので、費用もより高額です。

その価格は治療先のクリニックによっても変わりますが、目安としては体外受精の治療費に5万円前後を加算した額になるでしょう。

体外受精にかかる費用の目安35万円〜60万円/1回

不妊治療の経済的な負担を軽くする方法

保険適用外の不妊治療の費用は、非常に高額であることが分かりました。

それでは経済的負担を少しでも軽くするための方法を、いくつか紹介していきます。

不妊治療のために用意された制度について

保険適用外の不妊治療のために国が用意している制度として、「特定不妊治療費助成制度」というものがあります。

年齢や所得による利用制限はありますが、対象だった場合は初回の治療で最大30万円まで、2回目以降も指定の回数まで最大15万円の助成金が受けられるのです。

また、お住まいの地域によっては他の制度を用意している場合もありますので、一度確認しておきましょう。

不妊治療のために受けられる保険やローン

不妊治療の経済的負担を緩和する、保険サービスやローンも存在しています。

利用条件や金額などはそれぞれのサービスごとによって変わるため、内容は割愛しますが、このようなサービスを利用することによって、不妊治療を諦めなくても済む方はいるでしょう。

まとめ:不妊治療で健康保険が適用される治療について

不妊治療の費用が高額になる理由は、やはり健康保険が適用されるかどうかが大きく関係しています。

保険適用外の不妊治療も一度ではなく複数回実施することが多いので、その負担は非常に重くなることもあるでしょう。

今回紹介した不妊治療のための保険や助成金制度を利用して、経済的な問題を解決できるようにしましょう。

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